satomi.
それからというものの俺らは屋上で話すことが多くなった。
自然と笑い合えるような関係になったのだ。
そして度々見せてくれる笑顔にドキッとしてしまう自分がいる。
もうすぐ夏休み
夏休みいつ空いてる__?
一緒に出かけたい__。
俺の願望の塊が頭の中でぐるぐる回る。
いきなり聞いたら引かれる?
いやいやでも一緒にいられるチャンスかもしれないし__
そうクスッと隣で笑うあなた。
あなたは、はっとして何かを思い出したような顔をした。
そう言うとあなたは
『花火大会』とでっかく書かれたパンフレットのようなものを差し出してきた。
もしやこれって…???
あなたは顔を少し赤らめてそう言った。
これっていわゆる
デートなんかな…!?
俺、人生初夏祭りデートしちゃいます
俺はつい口元がニヤついてしまった。気持ち悪いな
そう楽しそうに笑う君。
ズキッ
あぁ、まただ。
あなたのあの笑顔を見る度に胸を奥がズキッと痛む。
苦しいような、でも少し心地良いような。
この胸の痛みの原因を知るのは
すぐそこにある未来であった__。
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GWは明日で終わりですね߹𖥦߹
勉強なんて1個も手つけてないし学校最悪です⸝ ⸝ ⸝
編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!