第5話

5.
163
2021/05/04 16:00
satomi.
それからというものの俺らは屋上で話すことが多くなった。


自然と笑い合えるような関係になったのだ。
そして度々見せてくれる笑顔にドキッとしてしまう自分がいる。









もうすぐ夏休み


夏休みいつ空いてる__?



一緒に出かけたい__。
俺の願望の塊が頭の中でぐるぐる回る。
いきなり聞いたら引かれる?
いやいやでも一緒にいられるチャンスかもしれないし__
あなた

なに頭抱えてんの?‪w‪

そうクスッと隣で笑うあなた。
satomi
なんでも、ないよ…
あなた

あっ

あなたは、はっとして何かを思い出したような顔をした。
あなた

あ、あの

そう言うとあなたは
『花火大会』とでっかく書かれたパンフレットのようなものを差し出してきた。
satomi
…!?
あなた

近所の人から隣町で花火大会やるから行ってくればって言われて貰ったんだ、けど…

もしやこれって…???






あなた

゙一緒に ゙行かない…?

あなたは顔を少し赤らめてそう言った。
satomi
も、もちろん!!
これっていわゆる




















デートなんかな…!?



















俺、人生初夏祭りデートしちゃいます














satomi
ニイッ
俺はつい口元がニヤついてしまった。気持ち悪いな
あなた

ん?どうした?

satomi
な、なんでもないよっ
あなた

なんだよぉ、もう‪!‪w

そう楽しそうに笑う君。
ズキッ
あぁ、まただ。
あなたのあの笑顔を見る度に胸を奥がズキッと痛む。










苦しいような、でも少し心地良いような。 











この胸の痛みの原因を知るのは










すぐそこにある未来であった__。
┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈
GWは明日で終わりですね‎߹𖥦߹
勉強なんて1個も手つけてないし学校最悪です⸝ ⸝ ⸝

プリ小説オーディオドラマ