グク)てか、まだ髪濡れてんじゃん。
○○)自然乾燥
グク)え、ダメ。また風邪ひく
○○)いーの。自然乾燥で
グク)ダメ。乾かしてあげるからこっち来て
○○)ドライヤー熱いからやだ……
グク)오빠怒るよ?
○○)え、やだ。
グク)じゃあ来て
○○)分かった……
私は오빠の方に行く。
오빠はドライヤーを付けて髪を乾かしてくれる。
○○)오빠。髪乾かすの上手だね
グク)まぁ。よく妹にやってたからな
○○)あ、そうなの
グク)え、妬いてくれないの?
○○)だって。兄弟だし?
グク)兄弟でも、妬いてほしかった
○○)ㅋㅋ
グク)……
오빠は無言でドライヤーを止める。
○○)ん?
ギュッ
グク)ん、
○○)なに拗ねてんの?
グク)拗ねてない……
○○)ごめんね?
グク)ん、
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。