第3話

出会い①
1,965
2021/06/08 03:14
中学校に入学し2ヶ月ぐらいたった頃
突然母親に『あんたなんて産むんじゃなかった』と告げられた
中学生だった私は衝撃すぎてその場から動くことが出来なかった。
その日はたまたま父親が出張から帰って来る日で
帰ってきた父親は放心状態の私を見て、何があったのか聞いてきた。
あったことそのまま伝えると、父親は私に『必要な荷物を詰めなさい。お母さんが落ち着くまでおじぃちゃんの家で生活しなさい』と告げられた。
そこから祖父母に迷惑かからないよう生活を送ってきた。
高校生になり勉強を頑張って大学も受かった。

そして高校の卒業式。
事前に父親には伝えていたが、仕事で行けないとの連絡を受けた。
祖父母は来てくれて、無事卒業式を終え帰ろうとした時……

あぁ、神様はなんて意地悪なんだ。

信号待ちをしていた私たちのところに1台の車が突っ込んできた。

祖父母は私を守るようにしてその車に惹かれた。
病院に運んでもらったが、即死だった。

病院で呆然としていると、父親と中学校ぶりの母親と私の知らない子が現れた。
あぁ、そういうこと。私はこの人たちにとって邪魔でしかないんだ。
と、思ってしまった。
母親
やっぱりあなたは悪魔だわ
あなた

それが久しぶりにあった娘に言うこと?

母親
あなたなんか私の娘じゃないわ。
私の娘はこの幸(さち)だけよ。
あぁ、そういう事か。
母親の傍には6歳ぐらいの女の子がいた。
ママ、このお姉ちゃんだれ??
母親
幸、見ちゃダメよ。
もうお家に帰りましょう
……うん。
お姉ちゃん、ばいばーい
母親と女の子はそう言って帰っていった。
父親
あなた、ちゃんと話してなくて悪かった。
あなた

お父さん、もういいよ。
おじぃちゃん達殺しちゃってごめん。
私が死ねばよかったんだよね。

父親
そんなことない!!
私は父の言葉を最後まで聞かず病院から出て近くにあったビルの屋上に向かった

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