第75話

episode74
875
2022/08/15 10:59



あなた「流星、」
流星「…ん、どうしたん?」
あなた「お腹すいてるやろ、適当に買ってきた。よかったら食べて?」

流星、

さっきのこと気にしてるんかな。




流星「ありがとう、」
あなた「…気にしないでね、さっきのこと、」
流星「っ、…ごめんな、助けられんくて、」
あなた「そんな、大丈夫やで。」
駿佑「あなたちゃん!」
あなた「…ちょっと行くね、」
流星「うん、」


もうみんなに話しちゃったほうが、

案外楽なんかな。


でも、

今じゃないよね、


暗くなっちゃう、








駿佑「ここ座ってください!」
あなた「おお、どういうメンツ?」



座った一角にいたのは、


風雅と佑吏、

そういや仲良かったんやっけ。






風雅「意外と仲良いひとたち」
あなた「なんか、いいな、落ち着くでこのメンツ笑」
駿佑「あなたちゃん最近風雅と仲良いですよね」
あなた「風雅かわいいねん、一年前くらいやんな、すごい寂しいアピールしてきて」
風雅「してない」
あなた「ジャニアイの練習してたらさ、いやですーって、かわいない?笑」
佑吏「そんなこと言うん」
風雅「言ってない」
あなた「いや言った。しかも手にぎにぎしてきた。かわいない?笑」
風雅「してない!」
あなた「そんなきれんくてもいいやん笑」
風雅「きれてない」
あなた「この前もさ、寂しいですって言ってくれた」
駿佑「大好きやん笑」
佑吏「みっちーもやろ笑 なんか会うたびあなたのこと話してるよな」
あなた「え、なにそれ」
佑吏「最近あなたちゃんと連絡してますかーって、めった聞いてくんねん」
あなた「めった聞いてくんのか。笑」
佑吏「毎回まねするよな笑」
あなた「うん笑」

そういえば、

佑吏とぜんぜん話せてなかったな、

LINEはひたすらしてたけど。


落ち着くな、懐かしい感じ。



関西、やっぱりなんか、

家みたいっていうか、

ほっとする。



駿佑「なんか嬉しいです」
あなた「ん?」
駿佑「あなたちゃん戻ってきたみたい!」

そう言って、

にこにこ笑顔を浮かべるみっちーの姿に、


ちょっと胸が痛む。





…なんでやろ、

ちょっと、

戻りたいとか思っちゃった。


あなた「…たまに遊びに来よかな、」
駿佑「いいんですか!?」
あなた「迷惑やないならね、…安心する、関西。」
風雅「ツアー、来てください。」
あなた「うん、大阪?次、」
駿佑「はいっ、」
佑吏「東京で行かんかったん?」
あなた「うん、行こうとしてんけど、…ちょっと無理やった」
駿佑「無理はしないでくださいね…」
あなた「ありがと。でも大丈夫やで、最近は結構元気。」
佑吏「ゆっくりできてる?」
あなた「めちゃくちゃゆっくりしてる笑」
風雅「動いてます?」
あなた「たまに、じーこに連れ出される、」
駿佑「え、康二くんとなにするんですか」
あなた「お散歩?」
佑吏「平和やな笑」
あなた「うん、平和。笑」


なんか、

結局わたし、


こっちで出会った人とばっかりいる。



もっとメンバーに頼るべきなん?

いやでも、舞台やったし、

今もジャニアイ向けて頑張ってるし、


仕方ない。




…なんて、言い訳か、


こんなんじゃ、

関西に未練たらたらな人にしか見えないよね。





あなた「佑吏、」
佑吏「ん?」
あなた「わたしいつから慣れてた、?関ジュ、」
佑吏「割としょっぱな?」
あなた「え、」
佑吏「重岡くんとかがいっぱい話してくれたやん、あなた特にかわいがられてたし、まいジャニもあって、あなたはすぐに溶け込んでたと思う、」


…そっか、

まああのときは、

こどもやったからかな。




駿佑「東京、なれないんですか、?」
あなた「いや、そんなつもりはないんだけどね。遠慮するな~って、言われて、遠慮してるんかなぁって、…感じ悪いやん、メンバーなのに、信頼してないみたいやん、」
風雅「しょうがないでしょ、ずっと一緒にやってきたわけやないんやし。でも、信頼されてないとは思ってないんやないですか。」
駿佑「そうですよ。」
佑吏「あんまいろいろ考えすぎんくていいと思うけどな」
あなた「…そやね、」
風雅「今は仕事のこと忘れていいんやないですか。」


なんだかんだ言って、

仕事のこと、頭から離れない。


どうやったら、

一旦忘れられるかな。



多分そんなの、無理やんやろな。






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