収録が始まり、

わたしは、

番協さんの後ろの、機材の横に座って見学した。




久しぶり、この空気。


相変わらず、

狭くて、暑くて。




ここで、

わたし、必死にやってたんやな。






「変わらんやろ」

プロデューサーさんの言葉に、

わたしは頷いた。




あなた「好きやで、この感じ」

「復帰したらゲストとして来てな」

あなた「え、いいん？」

「うん。康二も来たしな。」

そういや言ってたな、

まいジャニ行ってきたって。





あなた「じーこ、すごいよね、紫耀も、廉も、大ちゃんも流星も。みんなすごい、…なんか、一緒にやってたとか、大声で言えない、笑、」

「あなたもすごいと思うよ。ほんまに、あの7人はすごかった。流石やなジャニーさん。」

わたしは全然、

すごくない、




ジャニーさん、

なんでわたしのこと選んだのかな。




なんであのとき、

女の子はだめだよって言ってくれなかったのかな。





まだまだ、

聞きたいことたくさんあったのに、



なんでいなくなっちゃったの…？

「HiHi Jetsはどう？」

あなた「楽しいよ、みんな、優しくて。大好き。」

「ならよかったわ。…そや、2人も今日で最後やで、レギュラー。」

…え？

「りとかんになるねん。メイン。なにわも出るけどな、2人ずつとか。」

あなた「…そっか、」

「頑張ってくれたわ。もう7年やで。」

あなた「すごいな、ほんま、笑 …終んないでほしいな、まいジャニだけは。ちょっとしか参加してない奴が言えることや無いけど、」

「ううん、あなたたちのおかげやから。」

あなた「わたしはなにも、」

「あなたなんでそんな自己評価低いん。昔そんなんちゃうかったやん。」

昔は、

たくさん褒めてもらえて、

甘やかされてたから、


自分はできるって、勘違いしてた。





みんなと離れて、

なにも、できなくなって、




わたしって、

全然だめやったんやなって気づいて。



…ちょっと自信取り戻せてたんだけどな、

あなた「ほんまに、だめだめやもん、」

「だめだめやったらここまで続けられへんよ。」

そう、

なのかな…

あなた「1日でいいから、もどりたいな、」

「またみんなで集まれたらいいな。全員デビューしたら同窓会スペシャルでもしよか。」

あなた「え、めっちゃ楽しそう。」

「それまではなんとしても頑張るわ笑」

あなた「ずっと頑張ってよ笑」

「はいはい笑」

わたしも、

頑張ろう。


HiHi Jetsに、ちゃんと戻らなきゃ。


間に合うのかな。


戻れるのかな…