轟side
轟「っはよ、珍しく早いな」
いつもの用にあなたを起こしに来た、
でも、珍しくあなたは起きてた
ほんっと珍しいな中二の冬以来じゃないか?
あなた『珍しくとはなんだ、珍しくとは』
クルっと振り返り、頬を膨らませるんあなた
轟「事実だろ、」
あなた『まぁ、そうですけど、、、』
あなたも珍しく早いし、早めに行くか
近くにあったあなたの鞄を手に取り、未だ鏡と向き合っているあなたに歩み寄る
轟「行くか」
あなた『、、、うん、行こっか』
再び振り返り、へらりと笑うあなた
ふと、思ったあなたの顔に違和感がある
そんな違和感の正体もすぐにわかった
─────────────涙の跡
あなたのことなのに、自分のことの用に不安になった
気づいた時には俺はあなたの頬に手を添え、
「、、、なんかあったら、俺んとこで泣けばいい」
なんてキザなセリフを言っていた
これも、"オサナナジミ"だからだろう
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。