数十分後。深夜十一時頃
Lupinのドアを潜り、織田作さんが店内に顔を出した。
織田作さんは手を掲げて返事をし、
太宰さんの隣に座る。
私の言葉を遮り、太宰さんは嬉しそうに話し出す。
拙い...これは、始まるな
私はひっそりと溜め息をつく。
普段は大人っぽくて冷静に見える太宰さんも、
織田作さんの前では暴走してしまう...。
でもこの時の太宰さんが1番年相応の表情をしていて、案外好きだったりも...する。
私の気持ちが伝わったのか、太宰さんは一旦目を逸らすと、私の瞳を見つめ返し云った。
太宰さんの表情がとてもしょんぼりしていて、
やり過ぎたかな...と後悔をした時。
太宰さんがずいっ。と顔を近づけた
太宰さんが、死んだら...?
太宰さんは毎日のように自殺を試すけれど、
何時か、本当に死んでしまったら...と考えると
躰の震えが止まらない。
そんなの、悲しいに決まってる。
ワーワーギャーギャーと騒ぐ私たちを見て織田作さんは笑いを漏らした。
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編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!
転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。