太宰治が消息を経ち、
織田作之助が死んだあの日から
何日、否、何週間経ったのだろうか___。
ポートマフィアの拠点ビル上層階
____"元"五大幹部 太宰治の執務室
彼女は其処に居た。執務室に入って数歩の所で呆然と立ち尽くしていた。
中也が彼女の名を呼ぶ__...が、彼女は振り向かない
唯...___唯一点をぼんやりと見つめている
中也は無理に気を遣わせねェ様に。と、
其の儘、無言で藍華の隣に立つ
藍華の視線の先を追えば、
太宰の使っていた執務机が有った___
___北原藍華。
糞太宰の補佐をしてる苦労人。
何時も笑顔で、真面目なやつ。
.....最初の印象はそんなモンだった。
でも今は___...
チラリと横目で藍華を見れば、静かに涙を零していた
ゆっくりと、藍華の頬に涙が伝って落ちてゆく...
硝子の様に綺麗で壊れ易い心を持つ彼女を....
中也は藍華をそっと抱き締める。
藍華の後頭部を優しく撫でながら中也は云った
泣くな。___手前には笑っていて欲しいんだ。
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皆さんは
きちんと課題やりましょうね!!←お前もだよ
編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!