るぅとくんと付き合って2週間ほど経った。
休み時間とかは僕のクラスに遊びに来たり、るぅとくんのクラスに遊びに行ったりしてる。
昼休みは、僕、るぅとくん、莉犬くん、さとみくん、なーくん、ジェルくんの6人でご飯を食べる事が毎日の決まりになっていた。
サボり魔のさとみくんが見つけた、中庭の穴場スポットにお昼を持ってきて皆で話しながら食べる。
まぁもちろん僕とるぅとくんが付き合ったことは速攻でバレたけど。
前より圧倒的にるぅとくんと一緒にいる時間が増えた。
幸せなことに間違いはないんだけど、一緒にいる時間が増えたからこそ僕には少し気になることがあった。
目の隈が酷いような……。
ニコッと笑顔でそう答えるるぅとくん。
目の隈も今日に限った事じゃない。
顔色が良くないなって思う時もあるし、ボーッとしてることが多い日もある。
それが僕の気のせいだったらいいんだけど…。
そんなことを思っていたある日の放課後
いつもだったらるぅとくんと帰るんだけど今日は生徒会のお仕事があるらしくて帰りは僕1人。
さとみくんは「体育の授業と数学の小テストめんどい」という理由でお休み。
教室で鞄に荷物を詰めていると莉犬くんがやってきた。
……そして僕は今、この教室で莉犬くんと2人、生徒会の資料の製本をしている。
パチッパチッと資料を手際よくホチキスで止めながら莉犬くんはそう答える。
そして僕は、ホチキス止めされた資料を莉犬くんから受け取って製本テープを貼る。
さっきからこれを繰り返していた。
そんな中、莉犬くんのスマホの着信音が鳴った。
莉犬くんはスマホを手に取り耳に当てる。
どうやら電話だったらしい。
最初は元気よく返事をしていた莉犬くんだったが、段々とその声が小さくなり、顔がみるみると青ざめているのが分かる。
そう言って莉犬くんは慌てて出て行った。
ぽつんと1人残された僕とさっきまで製本していた資料達。
ため息を着きながらも資料達をまとめてカバンを背負って生徒会室へ向かった。
アンケート
どっちがいいですか!
①ハッピーエンドだけ!
52%
②バットエンドだけ!
2%
③両方書く!
45%
投票数: 408票
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。