第18話

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2022/12/04 09:58
「俺がころんのこと奪ってもいい?」
ころん
…なっ、何言ってんの…?




じっと僕の目見つめるさとみくんの目はおふざけのような感じじゃなくて至って真剣な眼差しだった。

いつも一緒にいる時のさとみくんとは全くの別物ではないかと思うくらい色気があるような、男らしいような…

…少しかっこいいと思ってしまうくらい。
さとみ
そのまんまの意味だけど?
ころん
えっ…だって僕はるぅとくんがっ…!
さとみ
…振られたのにまだアイツのこと想うの?
少し怒ったような声と表情にビクッとする。

こんなさとみくん今まで見たこと無かった。
ころん
…それは……そのっ

顔が熱くなって鼓動が速くなる。
さとみ
今までずっと我慢してた。
ころんのこと大切に思ってたから、傷つけたくなくて、邪魔したくなくてずっと黙ってた…でも、
さとみ
俺は、るぅとみたいに優等生じゃないから我慢できねぇんだよ…。
俺、ころんが好き。
ころん
ま、まってさとみくん…!!//
いっ…!
さとみ
嫌だとは言わせねぇーよ。
無理矢理にでも奪うから
さとみくんが僕の顔に手を添えてゆっくりと顔を近づけてくる。


キスされるっ!?



そう思ってぎゅっと目を瞑った瞬間…







ガラガラガラ!



勢いよく教室のドアが開く
るぅと
待ってください…!
息を切らしながら入ってきたのるぅとくんだった。



さとみくんは僕から顔を離したかと思うと
さとみ
あーぁ、邪魔された…。
じゃ、俺はこれで。
ころん
…えっ…?ちょ、さとみくん!?
そう言って教室から出ていってしまった。

教室は僕とるぅとくんの2人っきり。


重い空気の中、るぅとくんが口を開いた。
るぅと
…ころちゃんはさとみくんの事が好きですか?
ころん
えっ……?
るぅと
僕はころちゃんの気持ちを踏みにじったんです。そんなこと分かってます。酷いことしたって……
るぅと
僕じゃころちゃんを幸せにできないんです…
下を向いたるぅとくんは悲しげな表情を浮かべる。
ころん
なんでっ……!
僕はるぅとくんがいいの!!
るぅとくんがいれば幸せだがら!!
ぎゅっとるぅとくんの手を握る。


その手は冷たくて、震えていた。
るぅと
怖いんです…大切な人を失うのが……
ころん
…?
怖い……?


大切な人を失うのが……?
るぅと
僕、昔付き合っていた彼女がいたんです























作者
短くてごめんなさい!!
今日はあともう1話出します(予定)

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