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西島隆弘said
突然だけど
俺はずっとあなたが好きだった
だけどメンバー内だし
すごく言いにくくて
誰にも言えなかった
そんな中、大好きだったあなたは
いつの間にか 秀太の彼女 になってて
それを聞いた時、
「 おめでとう 」
って言えなかった。
それからトイレで声を押し殺して泣いた。
後悔しかなくて。
俺も言えばよかった
メンバーの誰かに相談だけでも。
そんな思いが俺を支配して
何も考えられなくなった
真 「 にっしー、、? 」
隆 「 あ、真司郎、 」
ちょうど少し落ち着いてトイレを出た時
真司郎とばったり会った
真 「 目、、真っ赤、 」
隆 「 あ、あぁ、これは、、 」
心配そうに俺を見つめる真司郎
真 「 あ!冷やさな! 」
真 「 腫れがはよ引かんと、みんなにばれる! 」
真司郎は明るくそう言ってくれた
今の俺にはありがたかった
同情されるより全然いい
真 「 そこで待っといてや! 」
真 「 すぐ取ってくる! 」
隆 「 うん、、ありがとう 」
真 「 はい! 」
隆 「 はや 」
真 「 すぐ取ってくる言うたやん! 」
真 「 話はまた、にっしーが話せる時。」
真 「 俺がいつでもなんでも聞いてあげる 」
真 「 今は無理せんでええよ 」
隆 「 っ、、 」
真司郎のその言葉に
もやもやした心の内が晴れていった
泣いて泣いて、たくさん泣いて
真司郎はずっと背中をさすってくれた
「 涙が出なくなるまで泣いていい 」
って言ってくれて
本当に涙が出なくなるまで泣いた
落ち着いてから俺は真司郎に全て話した
ずっとあなたのことが好きだったこと。
メンバー内だったから誰にも言えなかったこと。
誰にも言えなくて苦しかったこと。
真司郎は黙って聞いてくれた
俺が言葉に詰まっていても黙って待ってくれた
真 「 俺が少しでもにっしーの気持ちに 」
真 「 気づけられたらよかったのに 」
真 「 ほんまごめん 」
隆 「 誰のせいでもないし、
結局は俺が言えなかったのが悪い 」
隆 「 自業自得。」
真 「 、、、 」
真 「 にっしーの気持ちも知らずに 」
真 「 秀太とあなたを応援して 」
隆 「 俺はこれから新しい恋をするよ 」
真 「 へ? 」
隆 「 きっと二人は結婚する 」
隆 「 だから俺はもちろんあなたを諦める 」
隆 「 あなたも秀太も大切なメンバーだから。」
真 「 にっしー、、 」
隆 「 だけど俺は最後にあなたに気持ちを伝える 」
真 「 告白するってこと? 」
隆 「 そう。」
隆 「 そして、謝らなきゃ。」
真 「 そっか。」
真 「 にっしーは強いな 」
真 「 めっちゃかっこええで 」
隆 「 ありがと 」 (( にこっ
真司郎のおかげで
強く決断することが出来た
真司郎はなんだかんだ俺たちメンバーの
良い相談相手なんだ
年下だけどすごく頼れる。
隆 「 ありがとうな、真司郎 」
真 「 俺はなんもしてへんよ 」
真 「 にっしーが頑張ったからやで 」
隆 「 なんだお前、俺を泣かせる気か? 」
真 「 もうにっしーは泣けへんよ " 」
隆 「 うるせっ 」
真 「 よし!じゃあ戻ろ! 」
隆 「 おう! 」
まだまだ続きます ☻
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。