そう、秀太にメッセ送って
私は宇野ちゃんの家に行った
(( ぴんぽーん
実 「 はーい! 」
『 来たよ 』
実 「 開いてるよ〜 」
(( がちゃ
『 お邪魔します、 』
実 「 はーい 」
実 「 座って座って 」
『 ありがとう 』
実 「 今日、何があったの? 」
『 でーと にね、秀太が私の好きな海に
連れて行ってくれたの 』
『 海ってね、私にとって沢山の思い出が
詰まってて。 』
『 泣いちゃったの。 』
『 秀太にどうした?って聞かれてぜんぶ話して 』
『 秀太を傷つけちゃった、っ、、 』(( 泣
実 「 そっかそっか。」
実 「 秀太に話した内容聞いてもいい? 」
『 うん。』
『 あのね、、 』
それから元彼とのことを全て話した
宇野ちゃんは私を怒らず、責めずに
黙って話を聞いてくれた
泣きながら話す私を急かさないで
「 ゆっくりでいいよ 」 って言ってくれた。
それから全部話し終わって。
実 「 あなたは秀太と一緒にいて
元彼のこと思い出したことある? 」
『 ない。』
『 今日海に行って思い出しただけ。』
実 「 そっか。」
実 「 多分秀太はね 」
実 「 今まだ泣いてる 」
『 へ、? 』
実 「 ずっとずっと泣いてるよ 」
『 確かに秀太が私に話をしてくれてる時は
こらえてたみたいだけど最後は泣いてた 』
実 「 でしょ? 」
実 「 今でもずっと。」
実 「 あなたの事だけを想いながら 」
実 「 不安に押しつぶされそうになりながら 」
『 そうかな、、 』
実 「 そうだよ。」
(( ぴこん
実 「 あ、真司郎からメッセ来た、 」
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!
転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。