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末吉秀太side
今日、長崎から妹が東京に遊びに来るらしい
会おうってメッセ来てたから行くことにした
そしたらそんな日に限って、
『 でーと しよっ 』
可愛い彼女からの でーと の誘い。
でも妹との先約があるからと断った
明日付き合って1年の記念日。
ずっと何あげるか迷ってたんだけど。
妹にアドバイスもらお、
あなたはどうしても暇なのか、
実彩子と西島と遊ぶらしい
でもあなたは俺が断ってから
明らかにテンションが低いし、暗い
俺のせいなんだと思ったらすごく胸が痛い
だから夜、沢山甘やかしてあげよ。
秀 「 じゃ、行ってくる 」
『 あ、うん、いってらっしゃい、 』
はあ、
あなたのことが心配だ。
でも今はとにかくプレゼント。
秀妹 「 お兄ちゃん、久しぶり〜 」
秀 「 おお、久しぶり 」
秀妹 「 ファン公認の彼女が居ていいなあ〜 」
秀 「 あ、明日記念日だから
プレゼント買いたいんだけど 」
秀妹 「 私がアドバイスしてあげる! 」
秀 「 ありがとう 」
秀妹 「 んじゃ、れっつごー! 」
いろいろと妹とお店まわって、
あなたが好きなピンクゴールドの
小さな蝶々のネックレスにした
気に入ってくれるといいけど、
秀妹 「 あ、そだ! 」
秀妹 「 久しぶりにプリ撮ろ! 」
秀 「 いーよ 」
プリを撮り終えて、プリ機から出ると
びっくりした顔のあなたと実彩子と
西島がいた
あなたはなにか言いたそうにしてた
そういえば妹が居ること言ってなかった気がする
浮気されたとでも思ってんだろうな
面白いからそのままにしとこ。
まあ、西島は知ってるし、言うかもだけどな
それから少ししてあなたが帰ってきた
すごく落ち込んだ顔してたから
西島は言ってないんだろーな
それからプレゼント渡すと、
あなたは喜んでくれた
妹のことも話すと、安心したのか
泣き出した。
俺は知らないうちにあなたを悩ませてたんだ
ほんと、いつもあなたには迷惑ばかりかけてる
嫉妬 して欲しいからって妹のこと黙ってた
俺は馬鹿だなって改めて思った。
こんな馬鹿な俺を思いっきり怒っていいのに。
それでも俺を怒らず、慎重に聞いてくるあなたには
あなたなりの優しさがあるんだな
そう思うととても 愛おしい と思った
触れたい
またこの感情。
あなたのことが好きで好きでたまらない。
あなたをめちゃくちゃにしたい。
秀 「 俺がどれくらいあなたのこと好きか
知りたい? 」
『 へ? 』
もうどうなってもいいや。
(( ちゅ
『 っん、 』
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。