第8話

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2026/06/03 08:04 更新






西で一番の力を持つお家『花嵐』。

そこの分家に生まれたのが、ぼく 『叢雲カゲツ』やった。


ぼくの生まれた集落は花嵐の刃となる人材を集めた場所で、言うなれば汚い仕事やって沢山やる人間の集まりやった。




ぼくも言われた通りに訓練して、いつか父様や母様みたいな立派な忍者になるんやって息巻いてた。



そんなぼくの人生が変わったのは、7つの頃やったやろか。




mrkm

 本家の、養子になる … ?

 
ㅤ⠀

 っ、あぁ、当主様の命令でな 
 この村で一番優秀な子供を連れてこいと 


mrkm

 っ … いやや、ぼくは行きたないっ!! 


親と離れる日が来るのはわかってたけど、こんな突然だなんて、脳が追いつかなくて涙ぼろぼろ流しながら駄々こねとったのよう覚えてる。



ぼくのこと抱きしめてくれた父様の手も震えとって。




花嵐のお家の子供は一人しかおらん。
それも確か女で、家継ぐことなんかできん。女が当主なんて認められるわけがないから。

それやったら、多分最終的に家を継ぐんはぼくや。

一人娘やろうと何やろうとみんな殺して、ぼくが頂点に立つ。




そしたら、きっと父様たちにまた会えるし、きっと誰も苦しまんで済む。











そう、思っとった。


あなた

 初めまして ! あなたが、カゲツくん ?

あなた

 あのね、私あなたのお姉ちゃんなの !!

あなた

 よろしくね !

 
mrkm

 っ!




花みたいに笑う、一つ年上の小さなおひいさま。

その姿があんまりに綺麗で、あぁ、この人のことは汚せない、ぼくが守らなあかんなって

直感的に思ってしまった。











だから、



あなた

 おとうさま、っやめて !! っひっっ … !!

あなた

 やめて、触らないでっ !

 
ㅤ⠀

 お前は胎としての役割しか担えないんだ 

ㅤ⠀

 ならせめて、責務ぐらい果たせ 




荒い息であなたを汚そうとする当主が許せなくて、僕は ______

























気がついたら、ぼくらは半壊した屋敷の中にいた。


少し離れたところにあの男の亡骸が転がっている。
よかった、あなたを守れたんや。




あなた

 そのまま、死んでいればよかったのに 




世界がまた、暗くなった。

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