目の前の天使様は変な事を言う。
殺そうとしてきた相手向かって、血に塗れた分家のぼくに友達になろうて …
こてんと小首を傾げる目の前の天使様は、ほんまに可愛くて ___
ぼくは忍びの里の精鋭候補筆頭やって。
感情も気配も消して陰に潜むんが上手いって父様も言うてた。
それが分家の、ぼくの存在意義でそれができん愚か者から淘汰されて消されてく。
7年生きてきてようわかってるし、情に流されて動く奴なんて阿呆しかおらんと思ってる。
そんなぼくが !!
あかん、顔熱い。
絶対これ顔赤くなってるやつやん !!!
そうまた花の名前を冠するに相応しい笑顔で笑う姿が眩しくて、
つい、その手を伸ばしてみたくなってしまうんや。












編集部コメント
引きこもりのおじさんと真面目な女子高生という組み合わせがユニーク。コンテストテーマである「タイムカプセル」が、世代の違う二人をつなぎ、物語を進めるアイテムとして存在感を発揮しています。<br />登場人物が自分の過去と向き合い、未来に向かって成長していく過程が丁寧な構成で描かれていました。