第22話

嫉妬と不安 大貴ver.
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2018/04/01 11:09
あれからあなたと付き合うようになって、毎日学校に行く理由ができた。

こんなに楽しくなってしまった毎日に、俺は似合わねぇな。

でも、俺はやっぱりあなたが好きだ。

ずっと一緒にいれたらいいな。
そう思っていた。

幸せだった。

でも…付き合ってるからこそ不安になる。

あなたが他の男にとられないか。
あなたが俺のことを好きじゃなくなるんじゃないか。

それが本当に。
俺の心を不安にさせる。
教室にいるあなたは、前より楽しそうだった。

俺と付き合えたからか??
だったらいいな…

あっ…
俺とあなたが話すのをやめると、寄ってきたのはあいつ。

山田。

最近、妙にあなたに話しかける。

嫌な予感しかない。

幼馴染だからか?
あなたも山田と普通に話す。

あなたがもう一度、山田のことを好きになったら…
あなた

大貴〜っ!

有岡大貴
っ…ん?
あなた

どしたの??

有岡大貴
ごめん…
俺は自分の思い込みで、どんどん不安が募っていく。
あなたにこんなことで迷惑をかけられない。

俺は廊下にでた。
追いかけてきたあなた。
あなた

ねっ!!!
どしたの??
…大貴??

有岡大貴
何もねーよ?
あなた

じゃぁ何で逃げるの??

有岡大貴
迷惑かけんだろ。
あなた

大貴っ

!?!?
あなたは俺をぎゅっとした。
有岡大貴
あなた…
あなた

ね、何言ってんの??
迷惑ってなに??
私が1人で抱え込んでるとき、大貴は相談してって言ったよね??
迷惑じゃないからって。
私も全然迷惑じゃないよ?
何かあったら言ってほしいし…

有岡大貴
…ごめん…。
俺…あなたがどこか行きそうで嫌なんだよ…
俺じゃない他の男のところに。
俺以外の男と話してみるのみたら…すごい嫌で…こんなのただの嫉妬かもしんねーけど、やっぱり不安で…男なのに情ねーよな…
あなた

そっか…そうだったんだね…
ごめんね?そう思わせちゃって…
でもね…私は大貴以外好きにならないよ。
もう私…大貴をひとりにしない。
ずっと大貴といたいから…

有岡大貴
あなた…
あなた

大貴、私はずっと大貴が好きだよ

有岡大貴
俺もあなたが好きだ…
やっぱり俺、あなたが好きだ。

何度言っても足りないほど、俺の中はあなたで埋め尽くされている。
山田涼介
(あなた…俺にはなずながいんのに…何でこんなの見てショック受けてんだよ…あなたの隣は俺だったのに…俺があの時あなたを離さなければ、ずっとあなたといられたかもしんねーのに…)
山田の気持ちがあなたに向いていることを知らない俺たち。

とられたくねー。

山田には。

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