あれからあなたとは距離をとっている。
あなたはきっと、山田となずなってやつが話してるところとかを見てしまったのだろう。
あなたは俺に心配かけたくないんだ…
あなた…
やっぱり俺、あなたが好きだ…
あなたが悲しんでいる姿なんて見たくねぇよ…
俺が1番にあなたを守ってあげたい。
あなたが助けを求めるのは、涼介って声じゃなくて…
大貴って…。
後ろから呼ばれて振り返ると、山田だった。
いきなり話しかけてきたと思ったら、あなたの話。
なんで俺が…
あなたを1番に傷つけてるのはお前だろ。
俺は山田を放って、家に帰った。
あなたは泣いてた。
それは何で泣いてたのか…
傷ついたからか…?
それとも…俺のことでか…?
わかんねーよ…
あなたの思ってること、全部知りたい。
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。