第6話

なんで…
890
2018/03/18 12:49
次の日。

目を覚ますと1件の通知。

誰かな??

開いてみると、1本の電話。

相手の名前は涼介。

なに??
私がまだ悪いから早くなずなに謝ってってこと?
それとも、なずなと付き合うことになったとか?

もう、涼介とは関わりたくない。
幼馴染だからなに??

もう…一緒にはいないから幼馴染なんて言わない。

好きだったよ…
今だって好きだけど…

涼介にはなずながいて、なずなには涼介がいる。
お互いがお互いを必要としてるから…

今の涼介に、今のなずなに私はいらない。
電話を無視して学校に行く。
靴箱でなずなに会う。
なずな
なずな
ぁ…
私は気まづくなりたくなかった。
もしかしたら付き合ったかもしれない。
そのこと、涼介だけじゃなくてなずなから言われるかもしれない。
だったら聞きたくない。
あなた

私に話しかけないで。
もうなずなに私は必要ない…

有岡大貴
おはょ
なずなと顔も合わせないで話していたからか、横から話しかけてきた有岡。
あなた

あっ
有岡。
おはよー!!!
昨日はありがとう。

有岡大貴
いえいえ。
早く行かねーとチャイム鳴るぞ?
あなた

あっ
うん!

なずなは名残惜しそうにこっちを見てきたが、私はそれを無視した。
なずなには悪いと思ってる。
でも…こうするしかないんだ…。
有岡大貴
あの親友はいいのか?
あなた

ぇ??ぁ…大丈夫だよ!
あの子に私はいらないから。

有岡は不思議そうに私を見つめるが、それ以外何も口を出すことはなかった。
休み時間。
私の方に近づく足音。
なずなじゃなければあと1人。

涼介だ。
山田涼介
なぁ
あなた
あなた

…なに??

山田涼介
この前はごめん。
でも、やっぱりなずなのこと…
あなた

なずなのことは言わないでって言ったじゃん。
涼介だって、もう私に構わないで。
なんでそうやって私に話しかけてくるの…

好きな人にこんなこと言ったら、1秒で振られちゃうだろう。
でも仕方がない。
こうするしか…
もう涼介からは離れられない。
山田涼介
あなた…
有岡大貴
あのさ??
ごめんだけど、俺あなたと話すことあるんだ。
だからもういい?
あなた

ぇ…?

山田涼介
ぁ、ごめん。
じゃぁ…
なんで…
有岡大貴
大丈夫か??
ほら、なんなら俺の胸貸してあげるけど?
あなた

有岡…っ…
…今は大丈夫だよ??
ありがとう。

有岡大貴
そっか。
有岡だってどうして私なんかに優しくするの…

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