第26話

衝撃
777
2018/04/04 12:21
あれから約1ヶ月が経った。

相変わらず、私は大貴と付き合っている。

こんなにも、人を好きになったのはやっぱり初めてだった。

…ぁ…まだ涼介のほうが好きになったの長いなぁ…

小学の時からずっとだった。

でも…大貴といる方が今はずっと居心地がいい。

なんて思ってたのに…

私の歯車がこのあと狂いだすのはどうしてだろう…
山田涼介
あなた。
あなた

あっ
涼介じゃん
どしたの?

山田涼介
ちょっと話があるんだ。
今日の帰り、一緒に帰れねー?
あなた

ぁ…うん。
大丈夫だよ!

山田涼介
ありがと。
じゃーな
涼介と帰るのは久しぶりだなぁ…

最近大貴とばっかりだったし…

涼介も1人で帰ること多かったし…

大貴と付き合って、涼介と話すことも一緒にいることも減ったなぁ。

まぁ…ただの幼馴染だし…ね。
放課後。
山田涼介
あなた。
帰ろ?
あなた

ぁ、うん!

有岡大貴
あなた…今日、あいつと帰んのか?
あなた

なんか話があるみたいで…
まぁー帰るだけだから!ね??

有岡大貴
そっか。
じゃーまたな
あなた

うんっ
ばいばい!

山田涼介
いこ?
あなた

うん!

涼介、全然喋んないじゃん…

せっかく久しぶりに帰れるって思ってたのに…
あなた

なんか変わっちゃったね。涼介。

山田涼介
え?なにが…?
あなた

前まではいっぱい話題ふってくれたのに、今日全然喋らないし…

山田涼介
そんなことねーよ。
あなた

そうかな??ぁ、話あるんだっけ?

山田涼介
あ…
あなた

話って…なに??

急に下を向く涼介。

何かあったのかな…?
山田涼介
あのさ…
あなた

ん?…

山田涼介
俺…あなたのこと好きなんだ
あなた

ぇ…?何言ってんの…
涼介は他に…

山田涼介
ごめん。俺、ずっとあなたのこと好きだった。気づかなかっただけだった。
なずなのことが好きって思ってた。でも、あなたと有岡が付き合ってから俺の隣からあなたがいなくなって…すげー嫌で。誰かにとられるのがすげー嫌だった。
あなた

でも…私…

山田涼介
分かってる。でも、あなたのことは好きだから。有岡がいるのは知ってる。でも俺、あいつになんか絶対負けねーから。
あなた

…でも…

有岡大貴
おい
あなた

大貴!?なんで…

有岡大貴
話あるって言ってたから何か怪しいと思って。
山田涼介
有岡…
有岡大貴
来てみたらやっぱりこれかよ。
あなたは絶対渡さねーって言ったよな?
こんなこと言われても、俺は絶対あなたと別れたりなんかしねーから。
あなた

大貴…

山田涼介
んなの知らねーよ!絶対俺の隣は…もうあなただけだから。
有岡大貴
あなた、帰るぞ
あなた

ぇ?ぁ…

山田涼介
いいよ。帰っても。
俺たち家は隣だからいつでもあなたのとこ行けるし。
有岡大貴
っ…
あなた

えぇぇ…

有岡大貴
ほら行くぞ
あなた

うん…

大貴は私の手を引っ張り、家まで送った。
有岡大貴
あなた。俺、あなたが山田のこと好きになるの、やっぱり嫌。あなたとなんか、別れたくねーから。
あなた

分かってるょ…大貴のこと、好きだから。

有岡大貴
…おう。じゃ…またな。
あなた

うんっ
またね

どうしたらいいんだろう…

でも…私は大貴のことが好きだから…。

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