第20話

満心
759
2018/03/31 09:36
有岡大貴
…ぇ!?
あなた

毎日大貴と話さなきゃ…辛かった。
会えないのが辛かった。
毎日会いたかった…
だから今日も…会いに来たんだよ??

有岡大貴
ほんとか…?
あなた

うん。でも…今日は自分の気持ちだけ伝えにきた。だから帰るね…

私は『ごめん』という言葉を聞きたくなかった。

告白した…
でも、振られるのはやっぱり辛いから…

気持ちは伝わったから、これでもういいんだ…

玄関のドアにゆっくりと手をかける。

その時だった。
有岡大貴
おい!俺の気持ちは無視かよ!このまま何も言わせずに勝手に帰んなよ!
大貴は私の腕を掴み、必死に叫んだ。
あなた

だって…「ごめん」だなんて聞きたくないよ!!!

有岡大貴
いつ俺が「ごめん」って言うって言った?
あなた

ぇ…?

有岡大貴
あなた。
俺も…あなたが好きだ。
あなた

…ほんと??

有岡大貴
ぉぅ。あなたはまだ山田のことが好きかもしれない。でも、俺はずっとあなたが好きだ。
ずっと一緒にいたい。
俺と…付き合ってください。
私を見つめる大貴の顔はほんのり赤く染まっている。

大貴も…緊張してるのかな…?
あなた

私も一緒にいたい。
私で良ければ…付き合ってください。

大貴は私をぎゅっと抱いた。

これからもずっと、大貴といたい。

毎日会いたい。

大貴、大好きだよ。

私は大貴をぎゅっと抱き返した。

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