第6話

ま ど ろ み 。
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2018/03/23 14:08
その翌日、星香はお見舞いにまた同じスノードロップを持ってきたが、颯くんは来なかった。



「あ〜! 昨日は颯くん来なかったんだ!」

「そう。…昨日は来なかった。」

「来ない日とかあったんだ〜w」

そう。昨日は来なかった。
彼が来なかったことに対して、少し安心したような…それでいて、心に穴が空いたような気がした。

けれど、颯くんが来なかった昨日はスノードロップはそのままだった。

やっぱり…颯くんが……。


いつも颯くんが来る時間。
けれど彼は来なかった。

もう…来ないのかな…。
でも…なんで突然…。

怖かったはずなのに、会えないとなると寂しくて…あいたくなった。

……会いたいな…颯くん…。

じわりと滲んだ涙が頬を伝う。
そのまま私はまどろみに身をゆだねた。



夢の中で彼の姿を見た。

彼は私を優しい眼差しで見つめ,頭を撫でてくれた。
何を話しているのかはわからない。けれど、優しい彼の姿がそこにはあった。

しかし、またあの冷ややかな表情になってしまう。

なんで…夢なら…夢の中なら幸せなままで…

ガシャーン //

突然、耳をつんざくような音がする。

まだ夢と現実の判断が曖昧な意識の中で、カーテンの隙間に彼の姿を見た。

私の意識が朦朧としているせいで、何を話しているのかは理解できなかった。
だか、彼は冷ややかな表情で何かを話していた。

その足元には

粉々に砕けた植木鉢と、無残に土をかぶったスノードロップ。

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