いよいよ、雑誌の表紙撮影の日がやってきた。俺はじっとしてはいられないほどドキドキしていた。
まるで、デートにでも行くようにワクワクしている。そして、どうじにドキドキも...
遠くから、テオくんの声が聞こえる。
俺はお気に入りの服を着てテオくんの元へ急いだ。
朝からとんでもなく心臓に悪い。何やってんだ俺、と自分がバカバカしくなるけど、テオくんとくっつくための理由になったのなら偶然に感謝かもしれない。
パシャ パシャ
パシャ パシャ
今日のテオくんは、髪をセットしてメイクもしてて、いつもに増してカッコイイ。あーあ、こんなテオくん他の人に見せたくないな。ダメだ、集中出来ない。
バタッ
ピーポーピーポー
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。