第4話
スマホ
次の日
つまんなくて眠い授業が終わって、やっと楽できると思ったら
部活で大して面白くない先輩のギャグに愛想笑いしないといけなくて……
やっと帰れると思ったら
スマホを机の中に入れたままだった
「最悪」の1言しか浮かばなかった
だけど、教室についてみたら
月谷さんがヘッドホンをつけて窓から夕焼けを見ていた
最悪なんて言葉はどこかへ飛んでいって
僕はドキドキがとまらなかった
後ろから抱き締めてしまいたい
そんな変態のようなことを考えている僕は最低だ
と……
あれ?無い!?
机の中も…ロッカーの中も…
さっきから月谷さんが僕を見て笑っていた
と言ってポケットから取り出したのは……
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