───次の日───
カラスの カァー と鳴く声で目が覚めた。
なんとも目覚めの悪い朝だな…
ふと横を見るとスゥ…スゥ…と眠るイフリートが居て、僕は安心した。
昨日から何も食べていなかった事を思い出し、狩りをする事にした。
けれど動物を仕留めるものが無かったため、丈夫そうな木を持ってきて削り槍のようなものにした。
寝ているテラにご馳走を持って来る事を密かに誓い、俺は狩りに出た。
───数時間後───
森の中にいた、兎や子鹿を捕まえる事が出来、
俺はルン⋆⸜(* ॑꒳ ॑* )⸝ルンとテラの元へ歩いていった。
まさか、あんな事になるとは思わずに………
と言うが、そこにテラはおらず残っているのは昨日の焚き火の跡だけだった。
どこに行ったのか辺りを見渡すと明らかに何かと戦った後だと分かった。
それが分かった瞬間、俺は慌ててその跡を追った。
追って…追って…追った先に男が2人と引きづられているテラがいた。
俺は怒りで頭が真っ白になり、男達に飛びかかった。
しかし、まだ子供の俺が大人2人に勝てるはずもなく、ただ、一方的にやられてしまった。
モブ1〈なんやこいつ。大人に勝てるわけないやんww〉
モブ2〈なんや?お前、この狼の友達か?おん?〉
モブ1〈ふん。威勢だけはいいな。よし、ではお前に選択権をあげよう〉
モブ1〈お前が俺達に着いてくるか、この狼を俺達が殺すて毛皮にするか〉
モブ1〈さぁ、選べ〉
モブ1〈くっふふふwいい判断だな。着いてこい〉
モブ2〈おら!さっさと行けよ!〉
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-noside-
緑の少年が男達に連れていかれて少し経った時……ある男がやってきた。そいつは狼を見ると、
???〈うわっ…誰がこんなことしたんや…それより手当てしないと…〉
と、呟き狼を抱え帰路に着いた
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それから俺は、奴等の奴隷としてこき使われていた。そんな時に俺はトントンに拾われてこの屋敷に来た。
………そして今に至る
───こうして、俺はみんなに仲間の一員だと認めて貰えた(?)のだった。
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編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。