第8話

憂世から憧憬へと(漆)
12,250
2022/08/18 06:02
ジョングク
ジョングク
今日、会えませんか?
テヒョン
テヒョン
え?
秒針が速くなった気がした。困惑もしたけれど、それよりももっと、嬉しいと思ったからだ。自分から距離を取っておいて、こんな気持ちになるなんて、ちょっと、身勝手かもしれない。でもどんな形であれ、何だかジョングクに求められている気がして、嬉しかったんだ。だから…、素直に喜んで、良いのかな? さっきまで落ち込んでいたのに、こんなにも簡単に嬉しくなるなんて、何だかちょっぴり恥ずかしいけれど。でもこれって、嫌じゃない…って事だよね?

 テヒョンが、静かに息を呑む。

──会いたい。

突発的に思った。迷いなんか無くて、それは揺るぐ事のない確固な気持ち、意思としてテヒョンを高揚させる。会いたくて、会いたくてしょうがなくて、でも、自分からじゃ嫌だ。って云う、ちょっとした我が儘な気持ちもあって。それが自分を今まで苛ませてきた、って言えば違うけれど、でも、一瞬でこんなに気持ちが弾むなんて、俺って意外と単純だったりするかも。だけどただ今は、ジョングクの存在が──殊更愛おしいんだ。
テヒョン
テヒョン
…え
ジョングク
ジョングク
ん?どうかしました?
ピタリ、と指先が止まる。ジミンがテヒョンの困惑した後ろ姿を見て何だか楽しそうに笑うが、多分それは見当違いだ。そうではなくて、必然に辿り着いた気持ちに、テヒョンは酷く動揺していた。何故、何の躊躇もなく「愛おしい」と思ったのか、そこまでの経緯が清らか過ぎて、心臓が半狂乱になっているのである。
ジョングク
ジョングク
ヒョン?……テヒョンイヒョン?
テヒョン
テヒョン
あっ、はいっ
ジョングク
ジョングク
やっぱり忙しいですか?
テヒョン
テヒョン
ぁあっ、大丈夫。大丈夫だよ、夕方からなら空いてる
ジョングク
ジョングク
なら、この前の駅前にあったカフェで大丈夫ですか? 俺が五時からしか抜けられそうにないんですけど、テヒョンイヒョンにどうしても話したい事があって
テヒョン
テヒョン
そっか。ならそこで5時に待ってるね
はぁ、と溜息が吐かれた。勿論、それは電話を切った後から来る虚脱感と云うか、満足感と云うか、安堵感と云うか…? 何方にせよそんな所から来ている。そしてテヒョンは只今、複雑な気持ちで脳のみそまで支配されているのであった。有耶無耶な、固形ではないそのスモーク。言うならば、戸惑い、と云われる状態だ。
テヒョン
テヒョン
ねぇ、ジミナ……
ジミン
ジミン
何、待つってまさかのデート予約?
テヒョン
テヒョン
違うよ、違うけどさ。でもそれより……俺って、ジョングギの事好きなのかな
ジミン
ジミン
…!て、テヒョンアっ。お前っ…
テヒョン
テヒョン
友達として
ジミン
ジミン
・・・・・・は?
ジミンが、思わず治安の悪い声を出してしまう。何故、そうなるのだろうか、とお気持ちは全国民が同じである。それに友達として好きなら、ジミンだって対象が同じになるではないか。けれど感情的に、それはlikeでは無く、圧倒的loveの方。それを、ジョングクは友達として好き、で丸め込めるのは簡易すぎると思うのだ。だが、肝心なテヒョンは全くその事に気付いていない。何なら、納得する始末だ。
テヒョン
テヒョン
俺、ジョングギともっと仲良くしたいってこと?
ジミン
ジミン
あぁ、そう…
テヒョン
テヒョン
ん?どうかした?
ジミン
ジミン
べっつに?
テヒョン
テヒョン
え、何でそんなに怒ってるんだよ
ジミン
ジミン
怒って、ない
テヒョン
テヒョン
怒ってるってば
ジミン
ジミン
無いから。断じてないから。さっさと準備して行ってきな
テヒョン
テヒョン
何だよもう…
ジミン
ジミン
それはこっちの台詞だわ
テヒョン
テヒョン
何か言った?
ジミン
ジミン
いや?言ってない
そしてその日、テヒョンはジミン宅から強制退場させられる羽目になったのであった。テヒョンはブーブーと文句を言っていたけれど、でも、何だかジミンの気持ちも理解出来る気がする。これはもはや、遅鈍だ。





テヒョン
テヒョン
何なんだよ彼奴……
予定よりも早く着いてしまったテヒョンは、先に頼んでいたイチゴバナナを愚痴りながら堪能していた。気分はあまり良くないけれど、イチゴバナナは美味しい。どうしてジミンがあんなに憤怒していたかは未だに分からず、テヒョンも少しだけムシャクシャとしていた。これからジョングクに会うのだから、一刻も早くこの気持ちとお別れしないといけないのに。けれど、怒りと云うのは執拗な執着性があって、まるで接着剤みたいなのだ。心理の裡からは、なかなか消えてはくれない。胸に紙を詰め込まれたみたいに、何だか通気性が悪いというか。そんな感じである。

 あぁ、思い出したら尚更イライラしてきた。
テヒョン
テヒョン
あぁっもう…!
ジョングク
ジョングク
すみません。結構待たせちゃいましたか?
テヒョン
テヒョン
!?!?!
テヒョンが、咄嗟に口を噤む。反射神経が飛び上がって、ジョングクを見詰めるテヒョンの顔は、如何にも仰天としていた。そして何より、ムシャクシャな発声をした途端に現れるなんて、明らかにタイミングが悪すぎる。テヒョンが急いで弁解しようとするけれど、何も言葉が出てこなくて、口が魚みたいにパクパクするだけである。
テヒョン
テヒョン
ぁ、や、えっと…
ジョングク
ジョングク
それ、イチゴバナナですか?甘いもの、好きなんですね
テヒョン
テヒョン
あっ、待ってないよ!
ジョングク
ジョングク
はい?
テヒョン
テヒョン
今来たっ!
ジョングク
ジョングク
あぁ、ふふ。そうなんですね、なら良かったです
ジョングクが微笑んだ。ちょっと満足そうなテヒョンが、恥ずかしそうで可愛らしい。恥ずかしいのなら、別に言わなくてもいいのに。慣れない事をしたお蔭か、挙句にはジョングクから少し笑われてしまう始末である。テヒョンも、流石にタイミングを間違えた事に今更気付く。
ジョングク
ジョングク
最近元気が無かったみたいなので、元気そうで良かったです
テヒョン
テヒョン
その事については、ごめん…
ジョングク
ジョングク
何でヒョンが謝るんですか?
テヒョン
テヒョン
え、いやだって今日ここで待ち合わせたのって俺の態度が…
ジョングク
ジョングク
いいえ。俺が謝りたかったんですよ
テヒョン
テヒョン
え?
ジョングク
ジョングク
この前のパーティー、本当にすいませんでした
ジョングクが、深々と頭を下げた。テヒョンは、いきなりの事で酷く動揺してしまう。互いに席に着いて早々、こんな展開になるなんて、少なくともテヒョンは想像していなかった。頭が上げられると、ジョングクは続けて吐露し始める。
ジョングク
ジョングク
あの夜、ちゃんと断るべきでした。テヒョンイヒョンの気持ちを考えれば、それが間違いだって直ぐに気付いたはずなのに。けれど目先の事だけに囚われて、考慮が足りていなかったんです。本当に、御免なさい。だから、ここ最近テヒョンイヒョンが元気の無い様子だった理由が、その夜の事なんじゃないかってずっと思ってて。嫌、でしたよね
聴いて信じられなかった。まさか、ジョングクが謝罪してくる何て、悩んでいた何て、全く思っていなかったからだ。けれどジョングクは、目の前で豆鉄砲を食らっているテヒョンに、真摯に謝罪の気持ちを示している。これは、夢ではない。
テヒョン
テヒョン
何でジョングギが謝るの? 謝るのは俺の方なのに、俺が自分からジョングギを巻き込んだのに。俺が謝られる資格何て、全然ないよ
ジョングク
ジョングク
でも、いくら盛られてしまったからって、パーソナルスペースの限度が
テヒョン
テヒョン
嫌じゃ、無かったよ
ジョングク
ジョングク
え?
テヒョン
テヒョン
ジョングギだから、嫌じゃなかった
顔が、熱い。けれど、本当の事だったから。本当に、ジョングギなら良いと思ったから。だから、もっと恥ずかしくて。驚いた顔を目の前で繰り広げているジョングギには、俺はどんな風に映っているんだろう。顔、赤くなってるのかな。そうだとしたら、もっと、恥ずかしい。何でこんなにジョングギにはドキドキするのか。いくら考えてもそれだけは分からなくて、だから、もっとドキドキして。

嗚呼。ねえ、何か言ってよ。変な事言ってるっていうのは分かってるけど、でも、だからこそ、この沈黙が凄く怖いじゃんか──
テヒョン
テヒョン
ご、ごめん。やっぱり今のは忘れて
ジョングク
ジョングク
本当ですか?
テヒョン
テヒョン
…うん、本当
ジョングク
ジョングク
気持ち悪くありませんでした?
テヒョン
テヒョン
うん。ジョングギなら、いいと思ったから
テヒョンが、面映ゆそうに笑った。頬に含羞の色を浮かべて、その綺麗な瞳がジョングクを優しく見詰める。そして、ジョングクからほっと溜息が洩らされた。自分の行動が無責任だったとジョングクは言ったけれど、テヒョンからすれば、こんな優しい人と夢で乱交した事の方がもっと重大である。死んでもそれだけはカミングアウトしたくない事実だ。

『あぁ。大丈夫ですよ、気にしていませんから。後ろには手出してないので、安心してください。』

それじゃあ、無駄に俺が意識してるって思い込んでたのも勘違いって事? でも、ジョングギの意識は「罪悪感」であって、俺は、俺は違う。

 あれ。俺は、何であんなにモヤモヤしていたんだろう?

 ジョングギと同じく、罪悪感や悪循環に縛られていたからだろうか。ううん、違う。だって、あのモヤモヤはそんな物じゃなかった。それに、ジョングギから電話を貰って凄く嬉しかったし、何処かで安心していたじゃないか。あのパーティーの朝、自分だけが無駄に意識していると思ったら、何だか情けなくて、悲しくて、悔しくて。だからジョングギといきなり距離を感じてしまった訳で…。でもそれって、あんなコトをした後だったからじゃないの? でも、じゃあ俺は何であの時、あんな事を言ったんだろう。

『執事ってさ、…何でもやるのかな。それが例え恋愛関係じゃない人でも、想いが無くても…、そういうコト…頼まれれば、受け入れちゃうのかな…。』

恋愛、関係…。そう、だよ。そうじゃないか。普通、あんなコトをするのは恋愛関係にあたる、所謂「恋人」がする行為で。でも、俺とジョングギは恋人でも何でもない、強いて言うなら「友達」だ。だから、それが悲しくて…? ん? 何で友達であることが悲しいんだよ。駄目だ。今考えても全然分からない。今は、只この時間を楽しまなくちゃ。俺は、もう無くなりかけていたイチゴバナナを、気を紛らわすみたいにジューッと仰いだ。
テヒョン
テヒョン
ずっと気になってた事があるんだけどさ。ジョングギって、っていうよりか、執事って一日どう過ごしてるの?
前々から気になっていた事だった。親近感のない職業の中でも、とりを飾る執事。そんな職業を本業にしている人が目の前に居るのだ。折角だし、この機に訊いておきたい。
ジョングク
ジョングク
ううん。お嬢様の送り迎えだったり、奥様の外出準備をお手伝いしたりだとか。お屋敷の管理を全般的に任されている面もありますけど、各々一日のルーティーンが出来上がってらっしゃるんです。それを把握しておけば、自分の時間も意外と設けられますよ。たまにお客様もいらっしゃるので、気は抜けませんけどね。でも大抵、そういう事は先に伝えられているので労働的でもありませんよ。でも俺は専属なのでその一家に合った動きをしていますけど、他はまた違ってくるんじゃないんですかね
テヒョン
テヒョン
なるほど…。何か、ジョングギが執事なら毎日楽しそうだね
ジョングク
ジョングク
そうですか? ふふ、有難うございます
テヒョン
テヒョン
うん。だって、俺がジョングギと一緒に居て楽しいもん
キャンパスに染み込んでいるインクの上に、また黒いインクが落ちていた。水彩絵の具みたいに、じんわりと広がっていくそれ。そのインクの上から白い絵の具を塗りつけても、奥深い部分は黒に染まりきっている。まるで、もう後戻りは出来ないと言っているみたいだ。

 普通、執事と顔見知りになる何て極稀だと言い切れる。そもそも、そうやって主人をもてなす画だって、人工的な技術で作り上げたものでしか見た事がない。所謂、アニメや漫画だ。けれど、本当に存在していた。庶民とは一切縁が無いと思っていたのに、そんな事、全然なかったと言える結果だ。冷静に、俯瞰的に見て、やっぱりジョングクって、複雑な立ち位置に存在している気がする。










お嬢様
お嬢様
パパ、グクは?
旦那様
旦那様
ジョングギなら、今出かけてるぞ
お嬢様
お嬢様
何か、最近留守にしてること多くない?
旦那様
旦那様
グギも執事以前に一人の人間なんだから、目を瞑ってやりなさい
お嬢様
お嬢様
ねえ、まさか女出来てたりとかしないよね? 私、ほんとのほんとにグクと結婚する気だからね
旦那様
旦那様
そう言えば、この前のパーティーはグギも朝帰りだったなあ
お嬢様
お嬢様
はぁっ?! 何それ、相手誰なの!?
旦那様
旦那様
さあ。着いて来てもらったものの、特に用も無かったから後半は好きにして貰ってたしなあ
ジョングクの言う「旦那様」が、楽しそうに笑った。そして、その旦那様の娘。「お嬢様」が、まともに取り扱ってくれない父へ腹を立てるが、「奥様」は意外と真剣に考えているみたいだ。少女漫画に出てくる執事とお嬢様との恋とは、かなりかけ離れたイメージである。お嬢様も、あと半年もすれば大学生だ。その内、成人してそのまま結婚、何て云う学生結婚もあり得そうな話。だがこれも、ジョングクの気持ちがあればの話で。けれど、生みの親たちが親バカのパターンだとしたら、少し苦労しそうな話である。






ジョングク
ジョングク
送っていきましょうか?
テヒョン
テヒョン
ありがとう、でも大丈夫。割と近いから
 日が暮れ始める頃。ジョングクとテヒョンは、そろそろ解散する体制に入っていた。旦那様たちの夕食が近いらしい。蒸し暑い中だしジョングクが送迎を誘ってくれたが、人を招くような家の映えでは無い為に、ここは気持ちだけ受け取っておく事にした。と言うのも、テヒョンは海外旅行やブランドの服を集めるのが好きで、食って寝ていければいい「家」は、築何十年の木造建築に住んでいるのだ。だから床抜けしている所もあるという、もはや小屋寸前の状態なのである。
ジョングク
ジョングク
じゃあ気をつけて帰ってくださいね
テヒョン
テヒョン
ジョングギも気を付けてね
そして2人は、各々の帰り方で帰途に着いた。







お嬢様
お嬢様
グク
ジョングク
ジョングク
はい?
お嬢様
お嬢様
最近外出多いけど、何してるの?
ジョングク
ジョングク
今日は友人とカフェに行ってきただけですよ
お嬢様
お嬢様
それって…女の子?
ジョングク
ジョングク
いえ、異性じゃありません
お嬢様
お嬢様
ふぅん……
お嬢様は納得しない様子で頷いていたけれど、ジョングクは一切嘘など吐いていない。実際テヒョンは男だし、まあ容姿は女負けの美貌だけれども。それでも、そこまで話す理由が無かった為に、ジョングクはそれ以上話す事はなかった。お嬢様が、ジョングクの袖を弱々しく握る。
お嬢様
お嬢様
ねえ、好きな人とか……いないよね?
ジョングク
ジョングク
いるように、見えますか?
ジョングクが、振り返って困った様に笑った。それはあまりにも、幸せそうと言うか、精一杯というか、夢中というか。きっと本人は隠しているつもりだろうけど、想いよりも表情の方が先を走っている。奥様に呼ばれたジョングクの後ろ姿を見て、お嬢様は呟いた。
お嬢様
お嬢様
絶対渡さない…










.
ジミン
ジミン
は、海?
テヒョン
テヒョン
そう、海。来週の木曜行くことになった
ジミン
ジミン
お前まさか、海パン1枚で行くとかぼさく訳ないよね?
テヒョン
テヒョン
え、駄目なの?
ジミン
ジミン
絶対ダメ
テヒョン
テヒョン
何で
 テヒョンが、またまた開店前のバーでジミンと対談していた。もはや、お悩み相談室と化してきている。テヒョンによると、カフェで海に行く約束をしてきたらしいのだ。散歩程度とかではなく、普通に海でキャッキャッと泳ぐ、あれだ。
ジミン
ジミン
いい?取り敢えずお前は足を出すな、変な男が寄る。そこら辺の変態共が湧いて御前にナンパからのセクハラがオチだからね…
テヒョン
テヒョン
ちょっと言ってる意味が分からない
ジミン
ジミン
その顔にその腰にその脚全開で行く気?それともジョングギに介護されたいのかな? お前去年のこと忘れたわけ?
テヒョン
テヒョン
忘れてはないけど…でも、そこまでする必要ある?
去年の夏。ジミンとテヒョンが海に行った時の事だ。ご存じの通り、テヒョンの体つきは少し妖艶な体つきをしている。と、いう事は、異性同性限らず、言い寄ってくる不束者が多数居たわけで。泳ぐとかの以前に、ジミンがテヒョンの警護をする一日で、その日のビーチ生活は終わってしまったのだ。そして今年も同じことを繰り返しては意味がない。今度は肌の露出をなるべく抑えて行かなければ、ジョングクもジミンと同じ羽目に合ってしまう。
ジミン
ジミン
まあでも取り敢えず、イケメンもモテるぞ。正統派イケメンのジョングギなら、猶更ね
テヒョン
テヒョン
どういうこと?
ジミン
ジミン
お前ジョングギのあの顔冷静に考えてみなって。女何人でも釣れるぞ
テヒョン
テヒョン
釣れるって…
ジミン
ジミン
で、お前は男
テヒョン
テヒョン
なんで俺は同性なんだよ、いっつもいっつも
ジミン
ジミン
とにかく、水着買いに行くなら俺も同行する
テヒョン
テヒョン
はっ!?
ジミン
ジミン
当たり前だろ。パーカー一枚羽織れば良いってもんじゃないんだよ、お前は
と、いう事で。テヒョンはジミンの同行につき、ジョングクと一緒に、安全性第一の水着を買いに行く事になりました──



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