第60話

結婚の承諾 〇〇家②
2,679
2018/06/06 22:04
隼side

いよいよ家の中へ…!!!!!



すると1番に声をかけてきたのは…



メイド
お嬢様!!!
あなた

わぁ〜!久しぶりっ♡

メイド
こちらの方は……まさか…っ、、!!
あなた

そう、その まさか笑


俺は軽く会釈をした


メイド
……ご結婚なさるんですか?(小声
あなた

パパの許可が貰えればね、、、

メイド
お父様は書斎にいらっしゃいます!
頑張ってくださいね…!!!
私、応援してますからっ!
あなた

ありがと!!!

隼
ありがとうございますニコッ
あなた

じゃあ…はーくん行こっか!




そのメイドさんから少し離れた所で

あなたに話しかけてみた
隼
あの人と仲良いの?
あなた

うん、私が生まれた瞬間から
私専属のメイドだったからね〜




いやいや、さらっと言ってるけど

あなたすごい事 言ってるよ???





そんなことを考えていると…
あなた

曲がるよー

隼
あ、うん!



てか、、、、、広すぎだろ!!!!!!
隼
ね、書斎ってどこなの?
あなた

えっと……4階かな?

隼
4階…!?!?
家についてでそんな数字、初めて聞いたわ…
あなた

大丈夫、エレベーターだから
しんどくないよニコッ

隼
いや、そういう事じゃないから
俺は鋭くツッコミを入れた







そして書斎について…


いよいよ対面の時、、、、、




コンコンッ


あなた

失礼します

〇〇の父
どうぞ〜
あなた

お仕事中じゃなかった…?

〇〇の父
ああ、今一段落ついたところだ
…ってこちらの方は?
隼
は、初めまして…っ!!!!
あなたさんとお付き合いさせて
頂いています、小森隼と申します!


緊張しすぎて声が震える……




〇〇の父
お付き合い…?
あなた

そう

〇〇の父
ほう…まぁ聞こう、、、
どうぞ、中に。
隼
失礼します。
〇〇の父
今日は何のご用件で?


明らかにさっきとは声色がちがう……



こわ、、、、 でも!!



俺は負けない!!!!!!!!



隼
今日は、あなたさんとのこれからの
お話をお父様としたいと思いまして…。
単刀直入に申しますと、

あなたさんを僕に頂けないでしょうか…!

部屋は とても静かだった




















そして放たれた言葉は…












〇〇の父
あのなぁ、、、小森…くんだっけ?
どこの馬の骨かも分からない人に
あなたを簡単に渡すわけにはいかん。
そこまで俺はあなたを軽い気持ちで
育ててきたわけじゃない。




その時、俺の頭に 大きな岩のようなものが

勢いよく落とされた





俺が次に話す言葉を探していると…



〇〇の父
まず、職業は何かな?
隼
GENERATIONSというグループで
音楽活動をしています。
僕はそのグループのパフォーマーで…

えっと…簡単に言いますと、
EXILEの事務所でダンスをしています。
〇〇の父
じゃあアーティストってこと?
隼
はい、そうです!
〇〇の父
へぇ……
隼
こういうお仕事はお金の面で不安定
なのですが、僕があなたさんを
一生養います…!!
だからどうか、、
〇〇の父
すまないね、この後も
仕事が入ってるもので。
今日はお引き取り下さい
あなた

ちょっとパパ…!!!!!






ここまで言われたら結果は分かったも同然。















結果は ✕ だ。






















でもここで諦めたら何の意味もない





絶対にあなたと結婚するんだ



隼
僕は、、、絶対諦めませんから!!!!
あなたさんとの結婚が許されるまで
毎日でもここに来ます!!
お父様に会えなかったとしても、
雨でも台風でも雷でも!!!
許して頂ける日まで諦めません。
〇〇の父
そうか、勝手にしなさい。
では失礼するよ



そう言ってあなたのお父様は部屋を出ていってしまった



隼
はぁぁぁぁぁぁ……


俺は大きく深呼吸をした




あなた

あの、、はーくん…パパが
失礼なこと言ってごめんなさい…っ、!

隼
いやいや、あなたが謝ることじゃないよ
あなた

でも…

隼
大丈夫、大丈夫!
いつかきっと分かってもらえるよ。
そう信じて今は頑張ろ!…ね?
あなた

うんっ…泣

隼
もう…ほら、泣かないの!
ぽろぽろと零れ落ちる涙を親指で

あなたの肌を傷つけないよう、優しく拭った
あなた

だってぇ…っ、、、

隼
涙もろいなぁ、、、おいで?


俺が手を広げると


すぐにあなたが飛び込んできた

隼
…よしよし
あなた

は…くん、、っ…

隼
うん、ずっと側に居るよ。
大丈夫、大丈夫。


あなたが泣き止むと…
隼
お父さんも居ないわけだし、、、
とりあえず帰ろっか?
あなた

えっと、、ううん!まだ帰らない!

隼
なんで?
あなた

ママにも会わないと!

隼
あ、、、、


そう言えばお母さん全然見かけなかったな…


あなたに手を引かれ、案内されたのは

ほかの部屋に比べると少し狭めの和室。
あなた

ここが私、1番好きだなぁ…

隼
お母さんは?
あなた

ん、ここ。






あなたが指を指した先は






お仏壇 だった
隼
…亡くなったの?
あなた

うん、私が中学校の時にね、病気で。

隼
そうなんだ…



俺たちは仏壇の前で手を合わせた




隼
(俺は、、必ずあなたさんを
幸せにします。一生かけて俺の命を
無くしてでもあなたさんを守り抜きます。
結婚の承諾が直接頂けないことは
とても残念ですが、
まずはお父様に許して頂けるように
頑張るので…これから僕じゃなくて
引き続きあなたを天国から
見守ってあげてください。
ご冥福をお祈りします。)




俺が ぱっと目を開けると


あなたが横目でずっと見ていた
隼
な、なに?
あなた

いや、はーくんすごい真剣だったから

隼
長かった?
あなた

すっっっごい長かった!笑

隼
ごめんごめん…
あなた

よし!ママにも会えたし!
…帰ろっか?

隼
うん!また今度俺一人で来るよ




俺たちは和室を出て、玄関に向かって歩き出した

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