隼side
いよいよ家の中へ…!!!!!
すると1番に声をかけてきたのは…
俺は軽く会釈をした
そのメイドさんから少し離れた所で
あなたに話しかけてみた
いやいや、さらっと言ってるけど
あなたすごい事 言ってるよ???
そんなことを考えていると…
てか、、、、、広すぎだろ!!!!!!
家についてでそんな数字、初めて聞いたわ…
俺は鋭くツッコミを入れた
そして書斎について…
いよいよ対面の時、、、、、
コンコンッ
緊張しすぎて声が震える……
明らかにさっきとは声色がちがう……
こわ、、、、 でも!!
俺は負けない!!!!!!!!
部屋は とても静かだった
そして放たれた言葉は…
その時、俺の頭に 大きな岩のようなものが
勢いよく落とされた
俺が次に話す言葉を探していると…
ここまで言われたら結果は分かったも同然。
結果は ✕ だ。
でもここで諦めたら何の意味もない
絶対にあなたと結婚するんだ
そう言ってあなたのお父様は部屋を出ていってしまった
俺は大きく深呼吸をした
ぽろぽろと零れ落ちる涙を親指で
あなたの肌を傷つけないよう、優しく拭った
俺が手を広げると
すぐにあなたが飛び込んできた
あなたが泣き止むと…
そう言えばお母さん全然見かけなかったな…
あなたに手を引かれ、案内されたのは
ほかの部屋に比べると少し狭めの和室。
あなたが指を指した先は
お仏壇 だった
俺たちは仏壇の前で手を合わせた
俺が ぱっと目を開けると
あなたが横目でずっと見ていた
俺たちは和室を出て、玄関に向かって歩き出した
編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!