第14話

14.
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2018/06/15 13:48
なんだかんだでもう数日がたった。







わざと先輩に会わないようにして、











自分は平気だなんて、言い聞かせてた。















でも今、




近くに先輩がいるから…













動けなくなっちゃった。








「有美…?有美だよな、俺、話があって…」











どうせ、ふられるんでしょ?














そうなるのがこわくて、ずっと逃げてきた。








「い、いや…ッ」








逃げたんだ。







でも、
















パシッ










腕を掴まれた。















「ッ……!?」








「話を、聞いてくれよ…!
俺の意見も無しに逃げんのかよ。」










「だって……」














「だってなんだよ。
俺は、お前が好きだってのによ!……ッ//」


















え……?







嘘だ…






「そんなの嘘に決まって…」









「嘘じゃねぇ!!」











「ほん、とに…?」








「あぁ。俺、お前の事、会った日に一目惚れしたんだよ。」











少し照れながら言うんだ。











先輩らしい。










でもなんだか、気持ちが楽になった。












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