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第3話

エスカレートした虐め
34
2021/02/17 22:39
夜桜 薺
おはよう…母さん…
薺の母
おはよう、薺。
ご飯作ってあるから食べなさい。
夜桜 薺
分かった…
ピーンポーン

ご飯を食べ終わった瞬間家のチャイムが鳴った
夜桜 薺
出るからいいよ…
薺の母
ありがとうねニコニコ
ガチャッ

ドアを開けるとそこには切島君が立っていた
切島 鋭児郎
よっ!
夜桜 薺
な、なんで家知ってんの…?
切島 鋭児郎
俺の家この近くなんだよ!
だからすぐわかった!
夜桜 薺
そうなんだ…んで、何……?
切島 鋭児郎
いや!学校一緒に行こうかなって思ってな!
夜桜 薺
別にいいけど……
夜桜 龍哉
薺~?誰か来たのか~?
夜桜 薺
あっ…ううん…誰でもない…
夜桜 龍哉
今そっち行く~
夜桜 薺
来なくていいから…じゃ、行ってきます…
薺は切島君の腕を引っ張って走る
切島 鋭児郎
なんで走るんだ!?
夜桜 薺
いいから走って…
夜桜 龍哉
あ~ぁ、行っちゃった…
薺の母
薺をからかうの辞めなさいよ~?
夜桜 龍哉
分かってるって…薺に変な虫がつかないか心配なんだよ…
薺の母
もぉ、さっさとご飯食べちゃいなさい
夜桜 龍哉
は~い
その頃薺は学校に着いていた
夜桜 薺
ハァハァ…ごめん…急に走って…
切島 鋭児郎
俺は大丈夫だぞ!
夜桜 薺
流石、男の子だね…
ガラッ

息を切らしながら教室のドアを開けると皆がおはようと挨拶をしてくれた

私もおはようといい席に座った…
切島 鋭児郎
夜桜って結構走り早いな!!
夜桜 薺
そう…?
切島 鋭児郎
おう!中学の頃なんかやってたのか?
夜桜 薺
陸上をちょっと…
切島 鋭児郎
すげぇな!
夜桜 薺
いや…そんなに…
???
切島くぅ~ん♡
誰かがクソ高い声を出しながらこちらに走ってくる。

そう、その子は前皆を騙した…花霧菜楓だった
花霧 菜楓
ねぇねぇ~♡お話しよぉ~♡
切島 鋭児郎
ごめん!今薺と話してるから後でな!
花霧 菜楓
なんでぇ~?私とおしゃべりしよ~♡
切島 鋭児郎
だから今は夜桜と…
花霧 菜楓
切島君は菜楓が嫌いなんだ…うぇ~ん
酷いよぉ~うぇ~ん
菜楓が嘘泣きしてるのを皆は(何やってんだこいつ?)と言う様な顔で見ていた

私は切島君に「菜楓ちゃんと話していいよ…」と言い御手洗に立った…
花霧 菜楓
やったぁ~♡ありがとね~夜桜さん♡
菜楓はにやりと笑った…

そして私はトイレに入ったその時…

ザバーン!!

上から水が降ってきた
水は次から次へと降ってくる
私は息が出来なかった…
水を避けてドアを開けるとそのドアが菜楓に当たった…

ガッシャーン!!!

その音を聞いて1年A組の皆が女子トイレまできた

すると菜楓は…
花霧 菜楓
いったぁ~い…!!
私もトイレしようと思って来たのにトイレのドアで殴られて水まで被せられたぁ~…
私は菜楓にかけられた水で喉が痛く声が出なかった…

私はみんなに問い詰められるが喋る事が出来なかったから犯人になった…

まただ…またみんなに誤解されてる…
私はただみんなと仲良くしたいだけなのに…


そう思い私は飛び出した…
外は寒い寒い冬…
私は濡れた制服のまま駆け出し外の人目のつかない所に行った…
夜桜 薺
なんで…なんでこうなるのさ…グスッ
私はボソボソと言いながら目から涙が出てきた…
ただ仲良くしたいだけ…そう思ってた…
だけどもうみんな嫌いだ…
この学校は辞めない…だが皆と関わるのはやめよう…クラスも変えてもらおう…
夜桜 薺
帰ろ…グスッ
私は雄英高を出ようとした…

その時…
オールマイト
夜桜少女じゃあないか!!
どうしたんだい!?
こんなにびしょ濡れで!
夜桜 薺
オールマイト……先生…グスッ
オールマイトが来た瞬間目から涙が出てしまった…

オールマイトは優しく頭を撫でてくれた…
後、帰る許可もくれた…
私はオールマイトが大好きだ…
ただ雄英高は嫌いだ…
教室に鞄を取りに行き皆が帰らないでなどと言ってるのを無視して雄英高の門の所まで足を運んだ…

みんなも門まで来ていた
その時……
???
薺!!!
聞き覚えのある声がした…
夜桜 薺
お兄ちゃん……?グスッ
夜桜 龍哉
えぇ!?なんで泣いとるん!?
誰に泣かされた!?言うてみぃ?
夜桜 薺
誰でもない…平気だから…グスッ
夜桜 龍哉
あんたらか…?うちの可愛ええ妹泣かしとるんは…
龍哉はA組の皆を睨んだ…

皆はビクッとしながらおずおずと「泣かしてはいません…」と口々の言う
夜桜 龍哉
じゃあ誰がやってん…
うちの可愛ええ妹泣かしてただで済むと思わんときや?
最近よく聞くのはお前とお前やなぁ…
龍哉は切島君と菜楓を指さした

龍哉は「前に出てこい…」と言い指をクイッと上げた
切島 鋭児郎
うっす…
花霧 菜楓
なんで私がぁ~?
切島君はスッと前に出たが菜楓は出なかった

それを聞いた龍哉はブチ切れて怒鳴り、菜楓を殴ろうとした…
夜桜 薺
ガルルルルッ!!!!!
私は個性を使い菜楓を守った…

その代わり兄ちゃんの攻撃を食らった…
夜桜 龍哉
薺!?なんで守る必要があるんや!
お前を苦しめとった奴やろ!
夜桜 薺
お兄ちゃん…切島君は違う……
優しく接してくれたから…優しい…人…だよ…
私は気を失った…
続きは次回で…

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