『これで荷物全部かな・・・準備完了!』
『疲れたあ・・・』
バスが出発するのは朝の7時頃
マネージャーはそれより前にきてバスに荷物を積む
「おはようさん」
「おはよう!」
しばらくするとゾロゾロと部員が集合してくる
そこにはもちろん侑もいる
『全員集合したしバス乗るで』
北さんが指示するとみんなゾロゾロとバスに乗っていった
私はもちろんりおんと一緒に座る
「りおんはもちろんバス隣よな」
「・・・」
「りおん?」
するとりおんは私の耳元に顔を近づける
『侑と一緒に乗りなよ』
りおんは前に見たようなニヤッとした表情を浮かべる
「なっ・・・なんで!!!!!」
「いいからいいから」
「訳分からん!!!!!」
「侑が一緒に座りたいって言うからさ〜?」
「ぐぬぬ・・・」
また侑かいな
そう思って侑の方を見ると不覚にも目が合った
目が合ってしまって思わず逸らす
『まあいいからいいから!!!!!』
『ちょっ・・・!りおん!』
ぼーっとしている間にりおんに腕を掴まれる
『はい、どーぞ』
そして強制的に侑の元に連れて行かれた
「よろしく」
「・・・うん」
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。