第115話

おかわり
13,039
2020/08/23 14:09




なんだかんだで遠征1日目が無事終了



今日は梟谷の合宿寮に泊まることになってる







「めっちゃ疲れたわ〜」

「なんだかんだドタバタだしね」






夕食をとっている時今まで感じていなかった疲れが


どっとこみ上げてきた気がする







どうやらそれは部員のみんなも同じようで


疲れが溜まっているようだった









侑も心なしか静かなような気がする


多分疲れているのだろう









(今日朝早起きやったししゃあないよな・・・)













『おかわり』









「へっ?!」







疲れのあまりボケっとしていたら


視界に空っぽのお茶碗が入り込んできた







「なんだ治かぁ」

「おかわりしたいんやけど」

「はいはい」







さすが治


疲れてるとか多分関係なしに食欲が湧いてくるタイプなんだろう










(てか自分でやれや・・・)









ご飯をよそうことくらい自分でやってくれと内心思いながらも


空っぽになったお茶碗にこんもりご飯をよそってあげた









「次からは自分でやるんやで」

「おん」







そう言ってお茶碗を治に渡すと


嬉しそうに席に戻っていった










(ほんまよー食べるわ)











そんなことを考えた矢先



また誰かに空っぽになったお茶碗を突き出された








「ん」


「へ?!治もう食べ終わったの?!?!?!」













『いや・・・侑やけど・・・』










「あ?!?!へ!!!!!」

「なんでそんな取り乱すん」

「ちょっとびっくり(?)しちゃって!!!!!」






心臓飛び出るかと思った

侑はそっぽを向きながらお茶碗を突き出す













「て、てか聞いてたでしょ!自分でよそってや」

「サムにはよそったやん」

「よそったけど!!!!!」















『サムだけズルいで』












『俺にもちょうだいや』











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