第8話

7話
77
2022/09/23 04:30
それから。
成長する雨天は、頭も顔も人望も、
父親の嵐をぬいていく。

ほとんどの物は、影で雨天に付いて居る。
嵐は、形だけのようなモノだ。

雨天が15歳の時。
剣が上手くなりるために、烏に教えてもらいたいと母親に言った。

嵐は、妻の言う事は絶対と言っていいほど
逆らえないのだ。

あの日の、光景かを見てからちゃくちゃくと
烏を自分の物にするために雨天は働いていた。


ある日

月日は流れ現在。

大きな戦が在り、大勝利をとり終わった。
雨天父
雨天、
お前のおかげで、我が国は勝った
戦が終わり。
親子3人で、テーブルを囲んでいた。
雨天父
この勝利で、我が国に逆らおうなど思う国はいまい
褒美だ。
何でもやろう、何がいい。
雨天(うてん)
何でもですか?
雨天父
ああ言ってみろ
雨天(うてん)
では、
烏を下さい。
雨天父
なにっ
雨天(うてん)
烏が欲しいのですが。
今のまま、武将のままで。
私の、護衛と言う形で。

剣も、丁寧に教えてくれて、
今回の勝利もあります。
友としても、烏が欲しいのですが?


((オヤジは、本当の意味が分かって居る
顔をしていた。

烏が、オレの元に来たら。
あんな事も、もう出来ないだろう。))


どう思いますか母上?
雨天母
そうね。
烏さんのおかげで剣の腕も上手くなったわけだし。
友達がいたほうが、楽しいかも知れないわね。

どう、あなた?
雨天(うてん)
((オヤジは、母上の頼みは断れない))
雨天父
そうだな。
分かったそうしよう。
雨天(うてん)
((やっぱり))


父上、ありがとうございます。
感謝申し上げます。
雨天は、
誰からも納得する形で、烏を手に入れた。


数日後

烏(からす)
今日から、雨天様の護衛としてお供させて頂きます。

何か合ったら、お申し付け下さい。
雨天(うてん)
そうか、
じゃあ、今日の夜オレの部屋に来い。
烏(からす)
分かりました、
何時頃お伺いすれば。
夜。

雨天の部屋の前

ノックをする。

“コンコン”
烏(からす)
烏です
雨天(うてん)
入れ
烏(からす)
失礼いたします。
何のご用で。
雨天(うてん)
分かってるだろ、もう?
烏(からす)
雨天様は、やはりあの方のご子息ですね。
おしゃっる事が、よく似ていますよ。
烏は。
雨天の前に行き、腰紐をといて行く。

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