プリ小説

第11話

第11話
そしてお祭り当日。
「うぁぁぁぁ…」
一人、自室のタンスの前で頭を抱える私。床に無残に散らばる数々の服。

ヤバいヤバいヤバい!!

何着れば良いの!?今まで男子と出かけるのなんて翔としかなかったから、可愛い服とかないよ!?

仕方ない、お母さんに相談だ。
叶くんと、っていうのは秘密にしよう。


…一時間後、私はこれを後悔することとなる。

「ねぇぇ…流石にここまでするー…?」

鏡に映る私。

浴衣を着て、髪飾りをつけて、軽くメイクした私。

「頑張りなさい!」

「えー…とりあえず行ってきまーす」

お母さんは何か勘違いしているような気がする…。
普通の友達とお祭り行くだけなのに、ここまでオシャレする必要ある…?流石に叶くんにも引かれちゃうのでは…

履き慣れない下駄で神社まで行くのには時間がかかってしまった。だから履きたくないって言ったのにー…
待ち合わせ場所に、叶くんは既にいた。
叶くんはTシャツにジーパンと、当たり障りのない服。

「か、叶くん…!」

「あっ、美咲さん…ぇ、」

ーーー可愛い。

「え?」

「あっ…ごめ、何でもない…!」

顔を真っ赤に染めて、その顔を手で押さえる叶くん。私も何だか恥ずかしくなる。
とりあえず…浴衣、引かれてはないかな、?

「まだ花火までは時間あるし…回ろっか」

叶くんは自分の時計を私に見せるようにした。針が差すのは午後5時。花火は6時からだ。

「うん!たくさん食べよ!」

「美咲さんは食べ物にしか興味ないんだね…w」

そんなことないよ!?
家でのんびりすることに興味があるよ!絶賛研究中だよ!!

年に一度のお祭りだから、町の人がこの神社に集中する。人が多い。叶くんとの密着度が高い。

私たちは適当に屋台を回って、私の好きなたこ焼きも食べつつ…

純粋に楽しんでいた。
だから、だから私ははしゃいだノリで…
叶くんに抱きついてしまった。

誰もいない所でだったら、まだ良かったのかもしれない。
人がいたとしても、知らない人なら大丈夫だった。

相手の手から落ちたたこ焼きはグシャっと地面で潰れる。












まさか、翔に見つかるなんて思ってもいなかった。

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三日月🌙
三日月🌙
学校あるんで更新ペース遅いときは超遅いです!ごめんなさい! Twitter→@Mikaduki2ym
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