第20話

水色のノート
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2020/09/21 09:41
そこからどうやって病院に

行ったんだっけ。

記憶がないまま…


あの爆発で何人かのクラスメートが

亡くなったことを聞かされ、

号泣する生徒。

沈黙する生徒。  

過呼吸になる生徒。

病院はカオス状態だった。

そんなとき、ぼくは担任に呼ばれた。

「透、お前花岡と仲良かったよな」

そういって水色のノートを渡された。


僕は一人になれる場所を探し、
 
そのノートを開いた。


そして、知ってはいけない事実を

知ってしまった。
 

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