第4話

奥の手。
263
2018/01/24 21:27
リナはニヤリと笑みを浮かべ、指をパチンッと鳴らした。

すると、キュッと体が締め付けられた。
あなた

っ、何、これ…

リナ
ふふっ、ちょっと催眠術をかけさせてもらったの。

これで2人はしばらく私の操り人形ね…
どういうことだっ!
リナ
わからないなら実際に試してみようか…

あなたちゃん、こっちにおいで。
あなた

体が、勝手に…

私の体はまるで言うことを聞かず、どんどんリナの方へ歩いてしまう。
リナ
これでわかったでしょ。

さあ、あなたちゃん、湊君、この薬をお飲みっ!
もちろん、この言葉にも抗えず、言われるがままに薬を飲んでしまった。


すると、体がキラキラと虹色に輝き出し、2人はその光に包まれた…
リナ
何、この光っ!!
あなた

(これ、何?!でもなんか締め付ける力が弱まった?)

(…神崎さんの声が聞こえる。ねえ、もしかして、神崎さん俺の声聞こえる?)
あなた

(うん、聞こえるよ。これって、テレパシーだよね…?)

(ああ、それよりも、今なら多分いける。)
2人は無言で頷き、リナに向かって見えない波動を放った。
はっ!
あなた

えいっ!

リナは見えない波動に吹き飛ばされた。
あなた

…薬は大成功だったみたいだけど、今の貴方は私たちに勝てるのかしら?

リナ
…仕方ない、今日のところは一旦退くとしよう。
そう言い残してリナは去っていった。
…ふぅ、危なかった。薬の効果が超能力じゃなかったら、どうなってたんだろ。
あなた

…そうだね。

超能力を手にした私たち2人。これからどうなる?

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