第7話

図書室。
207
2018/02/01 11:25
昼休み。
あなた

南波くーん。行こー。

おう。
2人で図書室に向かう。

周りのみんなが意外そうな目をして見ているが、気にしない。
あなた

失礼します。

よく考えるとどんな本か聞いていない。
どこの本棚だろう…
あなた

んー、また時間止めた方がいいのかな…?

神崎さんはダメだよ。今日はもう使ったからね。
あなた

大丈夫だよー。タイムストップ!

スッと周りの音が消える。と、一冊の本が光りだした。
この本か。
南波君が本を手に取り、開く。

するとそこから男の子が飛び出した。
あなた

うわっ!

リブリア
だーれー?僕にご用があるのは。
君がリブリア?
リブリア
そうだよー。
あなた

ブロッサムが、君に会いたいって言ってるの。会ってくれる?

リブリア
いいよ。ブロッサムか、懐かしいな。
ブロッサムとはどういう関係なんだい?
リブリア
君たちと同じ、同級生だよ。
あなた

妖精に学校ってあるんだね。

リブリア
もちろんだよ。
それより、早くブロッサムの所に行こう。
この本はあった方がいいのか?
リブリア
うん。実体を保つのには依代の本がいるから。
その本を持って桜の木の下へ向かう。
あなた

ブロッサムー。いるのー?

ブロッサム
はーい。わっ!リブリーっ!久しぶりー!!!
リブリア
そういうロッサムこそな。変わんないな、お前。
リブリー?ロッサム?
リブリア
ああ、それはあだ名だ。
ブロッサム
それよりも、あなたちゃん、湊君、どうもありがとう。
リブリア
俺も礼を言うぜ。ありがとよ。
いえいえ。
あなた

いえいえ…

そう言ったのを最後に、私の記憶は途切れた。
湊side_________________________

バタッ。

神崎さんが倒れた。原因はおそらく能力の使いすぎ。
だから無理すんなって言ったのに。
リブリア
運ぶの手伝ってやろうか?
頼む。
リブリアと2人で保健室のベッドに運ぶ。

時間はまだ止まったままなので、きっと回復は図れるはずだ。
コイツ、馬鹿なんだな。
俺が支えないとダメなのかもな…

その言葉はのみ込んだ。

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