第9話

5月のとある日。
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2018/02/06 11:35
あれから1カ月ほどが過ぎ、だんだんとクラスに馴染んできた。

それで、ウチのクラスについてわかった事。それは…
あなた

このクラスは問題児クラスでーす!

はいはい。
紗南
もー、そんなこと大声で言ってたらイジメられちゃうよーw
この少女は紗南。私のクラス替えで初めてできた女友達。

なんで女友達ってわざわざ言うのかって言うと、クラス替えで初めてできた友達は(一応)南波君だからである。
あなた

今日朝自習なんだっけ?

誠也
え、ないよ?
彼は相田君。南波とは前のクラスから同じで親友。

そして私と出席番号が同じ。
話聞いとけよー。
紗南
嘘っ!朝自習ないのー?
誠也
風間さんも聞いてなかったんだw
まあ、席がこんな感じなので、私のいつメンはこの3人である。

そのまま他愛ない話を続けていると、突然、視界に映像のようなものが映し出された。

その映像は、クラスの男子がドアのガラスを叩いて割ってしまうものだった。

わかることは、明らかに今見えているものではないこと。

ふと黒板を見ると日付は5月29日。
確か今日は5月13日…


そんなことを考えている間に映像は終わってしまい、普通の視界が戻ってきた。
あなた

(なんなの、今の…?)

パッと南波の方を向くと愕然としている彼の姿が見えた。
あなた

(ねぇ、南波、今なんか見えたよね。)

(ああ、神崎もなのか。)
あなた

(これっていわゆる予知?)

(多分、な。)
あなた

(つまり、5月29日に同じことが起こるの…?)

(そうなるよな。だから…防ごう。2人で。)
あなた

(うん。だってそんなこと起こったら面倒くさいもんね。)

2人は目を合わせて頷きあった。

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