スッ
え…
流寧「は!?」
蓮「ほら、やっぱり被ってたじゃん」
スル
流寧が被っていた髪の毛が床に落ちた
蓮「お前、やっぱり男だろ」
流寧「違うし」
蓮「そうだろ」
流寧「だって、しょうがないし…」
ポンポン
蓮が流寧の頭を撫でる
流寧「なにすんの!?」
蓮「お前の名前、女みていだよな。」
流寧「しょうがないでしょ。僕の親に言ってよ。」
蓮「小学生の時も、そうだったの?」
流寧「まぁね、母さんが言うから…怒ったらめんどくさいんだよ。」
蓮「そうなのか…」
僕は小さい時から、髪を伸ばしてた。母さんが、「伸ばしてた方が可愛いよ!」って言われた。前の学校で馬鹿にされて、学校を変えて、性別を、女の子にしてもらった。父さんは何も言わないで、ただ「母さんの言うとうりに、しなさい。」それだけだった。僕の顔が女の子ぽいから言われるのか。意味がわからない。気づいた人は、蓮だけだ。かっこいい人気の蓮だけ…
笑うのが苦手。
助けを求めても、誰も助けてくれない。どうしよう。って思ってたけど、蓮にはバレた。なんでだよ。笑
流寧「他の人には内緒にしてよね…」
蓮「わかってるよ」
蓮目線
お前は俺の事忘れたんだな…
俺はこんなに好きなのに…
少しだけ話しただろ、公園で遊んだろ。
わかんねぇよな。
俺が勝手に好きだったから、お前が俺以外の奴を好きになるなんてありえない。お前は俺のものなんだ。俺が流寧の周りの奴をどれだけ排除したと思ってるんだ。
これからもずっと流寧は俺の物♡
流寧「蓮、帰ろう。終わったから。」
蓮「あ、わかった」
編集部コメント
引きこもりのおじさんと真面目な女子高生という組み合わせがユニーク。コンテストテーマである「タイムカプセル」が、世代の違う二人をつなぎ、物語を進めるアイテムとして存在感を発揮しています。<br />登場人物が自分の過去と向き合い、未来に向かって成長していく過程が丁寧な構成で描かれていました。