あなたside
もうね、私
お兄ちゃんたちに溺愛されるぎてるんですよ←
正直、毎日疲れますよ笑
お兄ちゃんとは靴箱でバイバイをするんだけどさ
毎回ハグしてくるのよ
で、何とか引き剥がして教室につきましたよ
『はぁ〜、』
菜摘「笑笑、どうしたの?また深いため息ついて」
『今日、私が食事当番だったの』
菜摘「うん、で?」
『はやく準備したいのに抱きついてきたりさ、庭でぼーっと野良猫と遊んでる奴もいたりで』
『もう、ほんと嫌になるわ』
菜摘「なんでよ笑あんなイケメンなお兄ちゃんに抱きつかれて嫌になる人いるの?逆に」
『どこがイケメンなの、あんな奴たちの』
菜摘「もう!自慢しなくていいわ!」
『はぁ〜?自慢じゃないし!笑』
この子は私の愚痴をなんでも聞いてくれる菜摘
中学から知り合ったんだけどめっちゃ気が合うんだよね
菜摘「どうせお兄ちゃんのこと好きなんでしょ?血、繋がってないし」
『あんな奴のこと好きになるわけねーだろ!』
別に私はお兄ちゃんのことを恋愛対象として見ていない
だからきっとこの先もずっとお兄ちゃんとしてしか見ることはないだろう
きっと___
編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!