あなたside
『はぁ〜...』
また今日も憂鬱な1日が始まろうとしている
学校に行く日はいつも洗面所と私の取り合いになる
『お兄ちゃんおはよ』
樹「あなたーー♡おはよぉ〜」ギュー
ジ「あなたーー♡俺も〜」ギュー
北「僕も〜」ギュー
『あー、もう苦しい。やめて』
『今日私、食事当番なんだから離して』
樹「そっか、忘れてたわ」
私は小さい頃にお父さんとお母さんが病気で亡くなっちゃって
幼稚園のときにこの大男6人の家に来たんだけど、こっちのお父さんとお母さんも事故で亡くなっちゃって
今はこの家に7人で暮らしてるんだ
一方、洗面所では...
優「ねー、はやくどいてよ大我」
大「むりーーー!」
優「僕も顔洗って髪の毛セットしたいんだけど」
大「むりーーー!」
優「僕の方がはやく終わるんだからさ、」
大「髭濃いくせにー!」
優「はぁ〜?」
『もう!お兄ちゃんたちうるさい!』←キッチン
あれ?なんかひとりたりない様な...
『もう、慎ちゃんパジャマのまま庭で何してんの?』
慎「野良猫と遊んでるー」←
『はやく着替えて顔洗って髪の毛セットしてきて!』
慎「はーい、」
『あぁー!みんなのお弁当つくるの忘れてた』
樹「俺手伝うー」
『樹は絶対失敗するからだめ』
樹「じゃああなたにくっつくー」←
『なんでそうなるのさ!!』
こんな感じでいつも我が家の朝はてんやわんやしております笑
編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!