炭治郎side
あなたが居なくなってから2年の時が過ぎた
皆はあなたが死んだとか言うけど俺は信じない
あなたが死んだという証拠は無いのだから
そう言って伊之助と善逸は走って行ってしまった
あれから善逸は俺を慰めてくれる
そして叱ってくれる
確かに俺はめそめそしすぎた
これじゃあなたと面を合わせられない
俺たちはそう言って夏丘山に向かった
夏丘山からはやばい匂いがした
こんな匂い嗅いだことがない、、
臭いんじゃない、やばい匂いなんだ
隣を見ると怯む善逸と
珍しくたじろんでいる伊之助
確かにやばいが任務だからな、、
そう言って善逸は目を輝かせる
俺はあなたの1件で
生というものに保証が無いことを思い知らされた
だから絶対2人は俺が守る
そう言って俺たちは山の中に足を踏み入れた
おかしい
今は昼間の筈なのにこの山には一筋の光もない
完全に木々に遮られてしまっている
そりゃ鬼も湧くわけだ
血の匂いがする、、
俺らが向かってるんじゃない
鬼が、、鬼がこっちに来てる
まずい、血の匂いが濃くなってきた
早く、早く2人に((
ビュッ
瞬間正面から気味の悪い触手が伸びてきて
俺らの首を落とそうと横に攻撃してきた
俺は2人の頭を掴んで下に押付けた
地面までは行かないが少し強すぎたか、、
いや今はそんな事考えてる暇はない
今分かることはこの鬼が強いということだ
山の奥からは目に下弦の参と刻まれた
触手に纏われた鬼((創作))がでてきた
控えめに言って吐き気がする
この前は下弦の伍でも危なかったのに
下弦の参だと、、?
すると目の前の鬼が口を開いた
あなただ、、
俺の羽織を羽織ってる人なんて
あなたしか居ないはずだ、、
てことはこいつが、、!!!
あなたを奪われた怒りで俺は鬼に斬りかかった
無謀だった
鬼の挑発に乗るのが一番いけないことなのに
俺は呼吸を繰り返したが弾かれてあたらない
善逸達は援護してくれるが戦力が足りない
無謀だと分かっていても俺は鬼に斬りかかる
俺は絶対諦めない
大きく息を吸って技を繰り出す
ざくんっ
切った感触はあった
でも鬼の気配は消えてない
技が当たらなかった相手がこんなあっさり
やられる訳が無いだろう
その瞬間背後からなにか気配を感じ
それを間一髪で避ける
こんな太い針を後ろから刺されて、、
痛かったよな、、
守れなくってごめんな、、
そう言われ体全体の血が引く
俺は血眼の目で恐る恐る後ろを振り向く
そこには
血まみれで戦っている2人の姿があった
様子からしてこちらが劣勢
少しみすったら死んでしまう、、!
俺は完全に戦いを忘れていて
後ろから来る触手に気が付かなかった
避けられない、、だめだ、、
ごめん
episode12 end
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。