あの後色んな人がお見舞いに来てくれた
炭治郎や炭治郎の友人達、柱の人や隠しの人等
1日も欠かさずに来てくれた
僕の傷は酷かったらしく完治が遅かった
僕は大丈夫だったのだが
しのぶさんが任務に行くことも鍛錬することも
酷く嫌がる((止められる))ので諦めて寝ていた
その数日後から僕は任務に復帰し
命じられた任務を次々とこなしていった
そんなある日だった
鴉 安曇村で正体不明の鬼が出現!!
鬼殺隊癸が何人も消息を絶っている!!
佐倉あなた!!任務!!任務ぅー!!
そう言って僕は脱ぎかけていた服を着直す
これから湯浴みして蜜璃ちゃんと甘味処に行く予定
だったんだけど、、??おい?
突然入った任務に僕は思わず溜め息が出る
最近僕寝れてなくて四徹目なんです
本当にまじで目閉じたら眠りそうなんです
まじでいい加減にしてくれ、、
待ってまずい感情がごっちゃで行動が変だ
うん自分でもわかってるけど止められない
うっ行きたくないよお、、
そう嘆いてた時だった
僕の部屋の襖がぱっと開いて誰かが入ってきた
足音は聞こえてたんだけど僕の部屋に来るためかよ
誰かと思い振り返ってみると
水柱の冨岡義勇さんだった
えこんな事ある?初めて話すよ!?
てか僕冨岡さんと任務なの?
まじ?
あっ違うんだ、、
じゃあ何でなんでわざわざ、、
冨岡さんはそう言って僕に小さな玉をくれた
そして手を僕の頭に乗せ
そう言うとにこっと微笑み
奥の部屋に消え入ってしまった
てかさっきの玉なんだ、、?
そう思い僕は握られた左手を開くと
僕の掌には小さな飴玉が乗っかっていた
赤い包みで包まれた飴玉
見るからに苺味
冨岡さん気を使ってくれたのかな?
そう思うと頬が緩んで笑みが零れた
鴉 早く行け!!早く行け!!
僕は冨岡さんから貰った飴玉を口に放り込み
足早に安曇村へ向かった
数十分後安曇村に辿り着くが
安曇村には何も変化もないし異変もない
、、一体どういうことだ
鬼が出ているんじゃないのか?
まあうじうじしている時間もないので
村の人に聞き込みをする事にした
その村人は涙ぐみながら言う
初対面の僕にそんなに気を使うのか?
何で泣く必要がある、、?
そう言うと女性は頭を抑えて震え上がった
雷が落ちて火事が、、??
ただの災害なんじゃないのか?
でも毎日雷が落ちるだなんて、、
おっそろし!!
何その鬼こっわ!!こっわ!!
てか亡くなった人を踏むとか人外過ぎ
絶対に許さない((炭治郎の影響
僕はそう言って女性の手を握って
安心して貰えるようにこっと微笑んだ
僕はその人の涙を指でそっと拭い
優しく頭を撫でた後
軽く会釈をしてその場を去った
鬼の情報は確保出来た
後は夜を待つだけ
僕は夜に備え街を見おろせる場所に移動した
episode27 end
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。