炭治郎side
俺はあなたが意識を失って直ぐに
あなたを背負いしのぶさんの屋敷へ向かった
善逸には申し訳ないが伊之助を担いでもらっている
こんなに、、遠かったっけ、、!!
そう言われ俺はあなたの額に手を当てる
微かだが息はしているようだ
でも呼吸が浅い、、このままじゃ危ない、、!!
数分後、、
しのぶさんの屋敷へ到着し
今までにないってほど強く扉を開けた
奥から誰かが走ってくる
しのぶさんは俺の手元を見るや否や
瞳を大きく開き口を開けたまま動かない
しのぶさんに言われるがまま
あなたをベットに寝かした
今から毒を抜いたり傷口の手当をするんだと
服を脱がすからと言われて俺は追い出された
、、ひとまず一安心だな
さっきの俺のでかい音を聞いてか
誰かが駆け足でこっちへ走ってくる
誰かと思い振り向くと
必死に話していて気が付かなかったが
僕の目の前にいる時透くんは大きな瞳から
静かにぽろぽろと涙を流していた
相変わらず時透くんの表情は変わらなかったけど
時透くんの感情は彼の涙がはっきり証明していた
そう言って俺は時透くんを優しく抱きしめた
僕より少し小さい時透くんは
まるで弟のように感じた
少しした後抱き締め返してくれたのは
俺にとってかなり嬉しかった
それから数ヶ月後の事だった
俺はいつも通り任務に出て部屋を開けていた
俺が任務の間は柱の皆さんにあなたを預けた
無一郎side
僕はあれ以来よくあなたの面倒を見ている
他の柱と入れ違いで入っているが
僕は結構一緒にいると思う
そんな雪の降るある日の事だった
あなたが、、唸ってる、、??
いや目覚めようとしてるの?
僕は急いで胡蝶達を呼んだ
襖を開けるとあなたが布団に座っていた
あなたは毒のせいで手足が縮み
連動して背も小さくなってしまっていた
僕は軽く絶望した
毒のせいで記憶が無くなってるんだ、、
僕達はあなたに今までの事を聞き出す事にした
.
今日は雪が降っていた
それに釣られてか僕の心は雨模様だった
episode15 end
編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!