私には親がいない 。
私が小さい頃に両親が離婚 。
母親に引き取られた。
母親は近くのスーパーでパートをしていたが お金が足りず、キャバ嬢として働き始めた。
毎日酔っ払って帰ってきたり、時には男の人を家に上げたり 。
小さい頃の私はお母さんが大嫌いだった。
お父さんに会いたかったけれど、電話をかけたら音信不通。繋がらなかった。
そんな中、私が高校2年生の時にお母さんは交通事故で亡くなった。
17歳の秋だった 。
これからどうやって生きていこう。お父さんには連絡つかないし、頼れる兄弟もいない。
結果 、私の引き取り先は、お母さんの妹さんの所に決まった。
お母さんの家系はキャバクラ 、 ホスト に務める人が多い。そういう血なのかわからないけれど、妹さんもキャバクラで働いていた。
妹 『 あなたちゃん 、 キャバクラで働いてみない ? 』
そう言われたのがきっかけ 。
お金もかかるから学校も中退したし、怒る人はいないだろうと思って承諾した。
私が18歳になったと同時に、妹さんが働くキャバクラで働き始めた。
子供の頃は嫌な仕事 、としか思ってなかったけど、やってみたら楽しいって思うようになった。 やっぱり私はお母さんの血を受け継いでいるみたい 。
私はすぐにNo.1キャバ嬢になった 。
そんな時に妹さんからこんな事を言われた 。
妹 『 あなたちゃん 、 東京のキャバクラに行ったらいいよ ! もっと人気出る ! 』
私は簡単にその話に乗った 。
大都会である東京なら、もっと楽しいことができる 。 そう思ったから 。
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。