「 すみれちゃん指名入ったよー 」
今日も沢山私に指名が入る 。
とっても嬉しいこと 。
でも今日はなんだかいつもと違う 。
「 あ 、 指名したお客さんね 、 個室にいるから 〜 」
「 あ、 はーい 」
個室かぁ 、 久々に行くなぁ 。
黒服の人に案内されながら個室に向かう。
個室の扉はちょっとしたガラス張りで中が見えるつくり 。 どんなお客さんなのかちらっと様子を伺う。
... 想像してた人と違う 。
今まで 、 私はサラリーマンの人達を相手してきた 。メガネかけた人、ちょっと太ってる人、汗かきの人 、とさまざま。
だけど、今その部屋にいるのは、黒の服に身を包んだ黒髪のイケメンな男の子がいた。
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。