タイトル「俺の人生は二言で終わる。」
あらすじ的な。
俺には、感情がない。いや、ない訳では無いのかもしれない。けれども、何に対しても、俺が対象物に抱く感情は二言で終わる。ついこの間花見に行った時も、「あ、桜だ。」「へぇ、今年も綺麗に咲いたんだな。」それだけ。あとは何も思わなかった。同級生たちが何か俺に同意を求めていたけど、それ以上のことは何も思わなかったから、気持ちの籠っていない返事しか出来なかった。そんなんだから、俺の友達はたった一人だけ。朝山和樹。彼女なんて、17年生きてきた人生の中で出来たことは一度もない。
仕方がない。俺は対象物に一つか二つの感情しか抱かないんだから。そんな俺は、この世界で生きていくのにすごく便利だと思うことがある。いつか就職して、もし上司のご機嫌取りのためにどうでもいい話を延々聞かされたとしても、何も思わないのだから苦痛じゃない。それは、本当に便利な事だ。そんな、冷めまくった俺の人生があいつのせいで変わった。
「未来から来た。」
有り得ないことを言ってのけたあいつのせいで。
えーっと、こんな感じなんだけど…
NLにしようか、それともBLにしようか…ふふふっ
どっちがいいかな?
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。