第8話

いじめられている人へ
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2019/08/30 15:19
私は、昔いじめられていたんです
そんなに酷くないですけど、それでも私は人が嫌いになりました
あの頃の私と同じような人が、今何人いるのでしょうか

もし、あなたがいじめられているのなら
私は傍に行って抱きしめてあげたいけど、それはどうしても叶わないから
だからどうか、生きて欲しい
私は、あの日々に耐えてよかった、生きていてよかったと思えます
確かに、神様は不公平で罪な人です
だけど、それでも私は、ここに生きる人みんなに意味があると思うから
この瞬間だって、あなたの命だって、意味はあるから
前にも、こんなこと言ったけど
私は本当に、いじめで亡くなる人に減って欲しい

だからもし、いないと思うけど
誰かをいじめている人がいるのなら、やめて欲しい
その人がどんな思いをしているのか、他の人には分からない
とても苦しくて、悲しくて、痛くて、叫びたくて、死んでしまいたくて、泣きわめきたくて、最後には、何も思わなくなる
あの辛い日々を、誰にも体験して欲しくない

誰が悪いとか、そういうのじゃない
生きようとしている命に逆らわないで欲しい

いじめなんて、本当に無くなればいい
あなたがいじめられているのなら、誰かに助けを求めて欲しい
一人じゃないんです、孤独じゃない
あなたは生きていてもいいから、だから、その命が鼓動をやめるまで、頑張って生きて欲しい
こんなことを言われたって、なんにも心に染みないのもわかってる
でも、私の言葉を聞いて欲しい
閉じていないで、進んできて欲しい
場所はここにあるし、いつだって、あなたの話を聞ける器がここにあるから
だから、一人で抱え込んで、その命の灯火を消さないで

お願いだから、生きて欲しい
幸せを、感じて欲しい
あなたは、自分を責めなくていいのに
自分は幸せになってはいけないなんて、そんなわけないのに
君の、あなたの生きる時間は、誰の目にも止まらずに流れていくのかもしれないけど
その場所には、あなたがいたって記録が刻まれる

上手く言えない、言えないけど
私は、あなたに無駄に命を絶やして欲しくない
まだ生きていていい命を、絶やして欲しくない
きっとまだ、あなたの知らない場所があるから
あなたの言葉を、私は待ち続けてるから

お願いだから、どうか、生きてください

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