ー 教室
教室を覗いたが隆の姿はなかった
私の声に気づいてくれた子が反応してくれる
「 ありがとう 」と笑顔で告げて中庭まで向かった
中庭に着くと少し人だかりが出来ている
その中心となる場所へ行くと見慣れた銀髪が見えた
「 三ツ谷くん好きです !!!
付き合ってください 」
そう言って頭を下げる女の子が隆の前にいる
状況を理解できなかった , と言うよりしたくなかった
私はその場から立ち去り , 屋上に戻る事にした
隆も来てみんなでご飯を食べた
楽しい時間を過ごし , 昼休みが終わった
そう言って頭を優しく撫でてくれる
その行為を軽く受け流し , そのまま解散の流れにした
編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!