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2021/08/14

第4話

恋は雨模様。
音羽
音羽
∑はぁああっ!?
enn
enn
もう…。そんな引かんとってよ。
音羽
音羽
い、いや、引いてるって言うか…っ
enn
enn
……冗談やん。
音羽
音羽
じょ、冗談やんな?ビックリしたぁ…
『アタシらが付きあったらえぇんか!』
なんて、
そんなことをennちゃんが言うもんだから、
危うく真に受けて、
恥ずかしい目にあうとこやった…

もー。
心臓に悪いわ!
今、
ヤバいくらいに心臓が飛び跳ねてる。
enn
enn
………さてと。ご飯全部食べたし、
授業始まる前にちょっとトイレ行ってくるわ~
音羽
音羽
お、おぅ…
空になった弁当箱を閉まって、
リュックに片づけると、
ennちゃんは立ち上がった。
こたつ
こたつ
ennちゃん。
enn
enn
ん?あぁ、こっちゃん。どしたん?
ennちゃんが椅子から立ち上がったところで、
現れたのは…こたつで。
この学校でも1、2を争うイケメン。
中身までイケメンすぎるらしく、
ほとんどの女子生徒の好意の的になっている男。

そこに学校1、2を争う美少女が並べば、
周りから感嘆の声がもれるのはいつものこと。
女子生徒
女子生徒
お似合いだよねー。あの2人。
女子生徒
女子生徒
ほんま。付き合っちゃえばいいのに。
女子生徒
女子生徒
ほんと、それな。何でまだ付き合ってへんのかが不思議なくらいだよね。
周りで話す女子の声が、
やけに頭に響く。
聞きたくなくても、嫌でも耳に入ってくるのに、
当の本人達は全く耳に入ってへんようで。
こたつ
こたつ
じゃ~ん!
enn
enn
え!嘘、これ…!
こたつ
こたつ
ennちゃん行きたい言うてたやろ?
enn
enn
そう!応募したけど、抽選で外れてん
こたつ
こたつ
関係者に知り合いがおってな。
特別に貰ったんよチケット。
2枚だけな。
enn
enn
えー!凄いなぁ!羨ましいわぁ。
俺の知らない話題に、
2人の間に入っていく余地はなくて。
こたつ
こたつ
せやから、一緒に行かへん?
enn
enn
えっ…?
2枚しかないチケットを持って、誘うとか…
明らかなデートの誘いに、
驚いたのはennちゃんだけではなくて…
思わず、
チラッとこたつに視線を送ると、
一瞬だけこたつも俺の事を見下ろした。

ムカつく…
enn
enn
あ…いや、でもな、そのアーティストさん、音羽も好きで。ライブ、一緒行けたらえぇなぁって話してて…
こたつ
こたつ
ふ~ん。そうなんや。でも、チケット2枚しかないし。俺、ennちゃんと行きたいねん。別にえぇよなぁ?音羽。
2人の視線が一気に俺に向いて、
でも…
俺にはどっちの視線も受け止めることができなくて
流すように窓の外に目を向けた。

『行くな。』

…そう、言いたくても、
俺にはその言葉を言う資格がない。
ただの幼なじみなんやから。

でも、

行くな。
嫌だ。
あかん。

ennちゃんを引き止めたい言葉は、
どんどんどんどん浮かんでくる。

それでも…

やっぱりどれ1つとしてそれは言葉にならない。
その内、胸の中で消化不良を起こし始める。
音羽
音羽
別に…えぇんちゃう?てか、俺関係ないし。俺に聞かへんでも勝手に2人で決めたらえぇやん。
むかむかする心のまま、
結局、言えたのは
酷く子供じみた言葉だった。

何で…
何でこんな事しか言えへんのやろ…

トゲのある言い方は、
まるで拗ねた子どもみたいで。
アホな言葉。
幼稚な言葉。
それがだんだん恥ずかしくなってきて、
俺は勢いよく席を立った。
音羽
音羽
……トイレ行ってくるわ。
enn
enn
え?ちょ、音ちゃん!アタシも一緒に
こたつ
こたつ
ennちゃん。返事聞いてへんけど?
enn
enn
あ、返事…か。返事…

追ってこようとしたennちゃんが、
こたつに引き止められて…
俺は1人で教室を出た。

急に世界で独りぼっちになったような感覚に陥る。

あぁ…


 





























ennちゃんの目に映る全ての男が、
この世から消え去ってしまえばえぇのに─────





























なんて。


















俺の心はいつも晴れずに、──────雨模様。








































🌈片想い音ちゃんです。
 どうしても音ちゃんに片想いさせたくなる、
 私の悪い癖www
 そしてあんまり学園感がないね(´・ω・`)