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『あら、あなたちゃんじゃないの!今日もなのね。毎月ご苦労様』
『そんなことないわよ。私もこんな娘欲しかった』
『はい、お待ち』
『またね』
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私は三人家族だった。まぁ仲がいいって言ったらいいと思う。
まぁ両親は私が中学生になる前に交通事故で死んだ。
私だけ運よく生き延びたって感じ。それから親戚の間を行ったり来たり。
私の事を押し付けあってた。中学はどうしても同じ学校で3年間過ごしたくて無理言って通ってた。まぁ、良くは思われてないから虐待されるわ
そんな中、友達が出来たんだけどその子は虐められてた。助けても助けても、いじめっ子は虐めつづけるから、私が先に折れた。もう無理だって。
そしたらその子が自殺したんだよね。
私が憎かっただろうに、恨んでただろうに…その子の遺書は両親宛て。
私宛てのは郵便で来た。本人曰くバレてしまわないように。
そこに書いてあったのは私への恨みの言葉じゃなかった。
今までの行動を感謝してくれてた。
そして、自分みたいな子が一人でも多く減るようにって書いてあった
その時の私はグレてて誰も寄り付かなかった
そんな中声をかけてくれたのはその子。だから余計に悲しかった
私の言動、全てがその子の願いの通りに頑張った
でも結局偽物の思いは意味がない。高校から色んな学校を転々として虐めをなくしてきて、気付いたのは自分らしさ。何があっても自分らしさだけは無くならないように、自分の思いで人を助けられるように…
すとぷりSide
あぁなんで彼女はこんなに明るくいれるんだろ…
編集部コメント
引きこもりのおじさんと真面目な女子高生という組み合わせがユニーク。コンテストテーマである「タイムカプセル」が、世代の違う二人をつなぎ、物語を進めるアイテムとして存在感を発揮しています。<br />登場人物が自分の過去と向き合い、未来に向かって成長していく過程が丁寧な構成で描かれていました。