第6話

名前
お母さん
お母さん
じゃあそろそろ行って来ますね
家政婦
家政婦
はい
お気をつけて


お母さんは仕事場へ行った。

お母さんは雑貨屋さんの店員として働いている。


そのため休日も仕事へ行くことが多かった。



今日は珍しくお父さんも家を開けている。




なので今家にいるのは私と家政婦だけだった。






なんか知らないけど緊張する。


それを察したのか、家政婦が言った。


家政婦
家政婦
あまり緊張しなくていいからね
美羽
美羽
あ...は、はい!


こんなテンションだけど、私にはどうしても家政婦に聞きたいことがあった。


美羽
美羽
あの...名前、なんて言うんですか?
家政婦
家政婦
ああ、名前!
あまり顔を合わせないからまだ言ってなかったわね
美羽
美羽
はい
そうなんです
家政婦
家政婦
えっとね
私の名前は 入原あずさ よ
あずささん...!
美羽
美羽
あずささん....!!
入原あずさ
入原あずさ
そうよ
呼び方はなんでもいいわ
名前でも名字でも
美羽
美羽
あ、じゃああずささんで
入原あずさ
入原あずさ
分かった


そう言ってあずささんは優しく微笑んだ。


入原あずさ
入原あずさ
じゃあこれからもよろしくね、美羽ちゃん
美羽
美羽
......?
はい


あれ...

私自己紹介もなにもしてないのになんで名前知ってるんだ...?

まぁいいや


お母さんが私のことを紹介したんだろう。


私が知らなかっただけで相手は知ってて当然か。



その時は私も気にしていなかった。








それよりもさっき持ってきてくれた花束が気になって仕方がなかった。



また花束をじっと見つめる。



綺麗だなぁ



そんなことを思いながら






あまりにも見つめていたからか、あずささんが話しかけた。


入原あずさ
入原あずさ
その花束、気に入ってくれた?
美羽
美羽
はい!
入原あずさ
入原あずさ
嬉しいわ
美羽
美羽
すごく綺麗....
名前、スターチスでしたっけ?
入原あずさ
入原あずさ
そうよ
美羽
美羽
あの...ちなみに花言葉ってなんですか?
入原あずさ
入原あずさ
あら?
美羽ちゃん、花言葉に興味があるの?


クスクスと笑いながら言った。


美羽
美羽
あ...お母さんが前お花屋さんで働いていた時があって...
よく教えてもらってたんです
入原あずさ
入原あずさ
あら、そうなのね
美羽
美羽
はい
入原あずさ
入原あずさ
ウフフ
美羽ちゃんらしいわね
美羽
美羽
そう...ですかね
入原あずさ
入原あずさ
うん
そんな感じがするわ~
美羽
美羽
あの、花言葉...
入原あずさ
入原あずさ
ああ、ごめんなさいね
入原あずさ
入原あずさ
スターチスの花言葉はね____